からだのこと

2019年12月17日

お薬相談室vol.12 インフルエンザと市販薬

奥(登録販売者)

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こんにちは、さくらの森 登録販売者の奥です。

めぐりの漢方の相談窓口を担当しております。

 

前回の「インフルエンザの感染経路」に続き、今回は

インフルエンザの時に、市販の薬を飲んでも良いのか?

と、いうことに注目してみました。

そもそも、病院で検査をしないことには、インフルエンザかどうかはっきりしません。

色々な理由で病院に行けず、高熱など辛い症状をどうにかしたい人は、

市販薬を使ってもよいのでしょうか?

 

気をつける点は、「インフルエンザ脳症」

 

インフルエンザ脳症とは、インフルエンザによって引き起こされる合併症のひとつで、中枢神経に何らかの異常を起こす病気です。

昨年ですが、友人の息子さんがインフルエンザになった際に、痙攣を起こし救急搬送されました。

痙攣は何度か続き、インフルエンザ脳症の疑いがあるため、検査も含め、そのまま数日間入院されたそうです。幸い症状はそのまま落ち着き、数日の入院で済んだのですが、とても心配したと話をしてくれました。

脳症は3歳以下の乳幼児に多く起こります。

インフルエンザにかかって発熱してからほぼ1日以内に脳症は発症します。

 

根本的な原因は不明で現在も研究中ですが、

以下のお薬は、服用すると インフルエンザ脳症を発症しやすくなったり、重症化する危険性があるのです。

              ↓

使ってはダメなもの(禁忌)

一般名

商品名

ジクロフェナクナトリウム

ボルタレン など

アスピリン

バファリン など

メフェナム酸

ポンタール など

 

インフルエンザが周りで流行っている場合、この3種は使わないようにして下さい。

 

では、逆に使ってもいいものは?

使っても大丈夫なもの

一般名

商品名

アセトアミノフェン

カロナール など

 

「アセトアミノフェン系」は、成分がやさしく小児科などでも処方される薬です。通常の熱でも、お子様や、鎮痛剤を飲んで胃が荒れやすかったり気分が悪くなったことがある人は「アセトアミノフェン系」のお薬を選択してください。

 

漢方薬は?

漢方薬もインフルエンザに対して有効です。

熱が高い初期症状だったら、

葛根湯(かっこんとう)

麻黄湯(まおうとう)の2つが代表的。

どちらも、悪寒がして熱がある時に使います。

ただ、温める漢方なので、熱を下げる目的で発汗を促します。

なので、すでに汗を書いている場合には不向きなんです。

熱に加えて喉の痛みが強い人には

銀翹散(ぎんぎょうさん)がおすすめです。

 

詳しくはコチラ↓↓

☆めぐりの漢方豆知識vol.11 風邪のひきはじめに「三大漢方薬」☆

 

 

症状によって漢方薬の切り替えを

 

解熱などの目的で飲み始めた漢方は、高熱が落ち着いたら飲み続けずに、症状に合わせて他の漢方に切り替えた方が良いでしょう。

例えば、

・小柴胡湯(しょうさいことう)→微熱や悪寒、倦怠感、食欲不振に

・香蘇散 (こうそさん)→悪寒、食欲不振、胃腸障害に

・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)→長びく風邪・微熱や頭痛・食欲不振

などがあります。

 

なるべく自己判断せずに相談を

ご紹介してきた西洋薬や漢方薬は、一般のお店で購入できますが、

本当に今の自分の症状に合っている薬かどうかは、医師でないと判断がつきにくいものです。

また、薬には思ってもみない副作用が出ることもあります。

症状が重くなる前に なるべく早めの受診をしてくださいね。

 

読んで下さってありがとうございます。

 

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『冷え・シミ・にきび・月経・更年期』などにおススメの漢方薬「めぐりの漢方」ご紹介です。

女性に多いお悩みの多くは「血の滞り(お血)」が原因で引き起こされる

ことが多いのです。

症状はどれも異なりますが、原因の根本は「血流」。

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下記リンクにても詳しくご説明させて頂いております(^^)/

ぜひご覧ください。↓↓

 

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漢方に興味を持ち勉強するたびに、漢方薬は奥が深い!と感じています。 お客様に安心して使っていただけるように、色々アドバイスをさせて頂きます。

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