からだのこと

2020年05月29日

お薬相談室vol.22 女性は知っておいて欲しい!ビタミンDの働き

奥(登録販売者)

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最近、半袖で過ごす日が増えてきましたね。

気温の上昇とともに、紫外線の強さもすごく感じます。

 

さくらの森でも、

・紫外線を外側から守るもの

・シミなどのお肌のダメージを内側からケアするもの

など様々な商品を揃えており、日々 お客様からのお悩みを聞いております。

紫外線=良くないイメージ かもしれませんが、

女性にとっては特に大事な栄養を届けてくれるものでもあるんです。

それは「ビタミンD」

 

ビタミンDの働き

 

「ビタミンD」は、たくさんあるビタミンの中の一種で、

カルシウムのバランスを整えるのを手伝ったり、骨の健康を保つのに働いています。

また最近では、免疫力アップ効果も報告されているとか。

 

しかしこのビタミンD、1日の摂取量を満たしている人はとても少ないんです。

 

女性は特に必要な栄養素

 

女性は生まれつき骨格が小さく、また妊娠や授乳期などカルシウムを大量に必要とする時期があります。

さらに閉経期を迎えると、卵巣からでる女性ホルモンの「エストロゲン」の分泌量が急激に減少します。

エストロゲンが減ると、骨代謝のバランスが崩れてしまい骨粗鬆の原因に

もなるんです。

男性に比べて、女性は特にカルシウムの吸収が大事になってきます。

骨=カルシウムというイメージですが、実は

ビタミンDが吸収を助ける役割をしているんです

乳製品などを多く取っておけば大丈夫!!ではなく

カルシウムの吸収を助ける働きのビタミンDを意識してください。

 

ビタミンDはどうやって摂る?

 

主な摂取方法は 

   ・食事から

   ・日光など紫外線から

ビタミンDを多く含む食品としては、サケ、マスなどの魚介類に多く存在します。

きくらげなどのきのこ類にも含まれますが、穀類や野菜には含まれておらず、肉類にもそんなに多くはありません。

厚生労働省が定める、食事摂取基準2020年版では、

ビタミンDの摂取量が5.5μg→8.5μgへ引き上げとなりました。

理由は、魚などの魚介類・きのこ類など限られた食品であることから、摂取量の変動が大きいことから特殊性を考慮してだそうです。

 

ビタミンD 1日の食事摂取基準 

年齢等

目安量(㎍/日)

耐用上限量(㎍/日)

18歳〜成人

8.5

100

 

ビタミンDを多く含む食品

食品名

一回量(g)

ビタミンD(μg)

サケ

60

19.2

サンマ

60

11.4

まぐろ

75

13.5

きくらげ

2

8.7

マッシュルーム

100

7

などなど・・・

その他にも多くの魚介類・きのこ類に含まれています。

特にお魚に多いみたいですね。

お魚大好き!毎日食べる!という方は、あまり心配ないでしょうが

穀類やお野菜には含まれていないので、摂取が難しい日もあるのではないでしょうか。

「食事から必要な量をとるのは難しい」ということで、

紫外線のリスクとメリットを考えながら、適度に日光浴することがすすめられています。

 

日光からとる方法は

 

紫外線 UV−B の中にビタミンDは含まれます。

子供の頃に親から「外で遊びなさい」と言われてきたのは、

日光浴が昔から健康法として大切にされていたことの表れ。

しかしこれからの季節、紫外線対策として、日焼け止めを塗る機会が増えるでしょう。

日焼け止めをつけていると、当然その部分はビタミンD摂取されません。

ではどうしたらよいか??

☆手のひら、足など、日焼け止めを塗っていないところから吸収 

日陰でもOK(抵抗力の弱いお子様などもこの方法で)

家でも日光のあたる窓際やベランダで短時間

   ※ガラス戸や、カーテンは紫外線カットのものがあります。

 

 お洗濯などを干す短時間でも、効果ありますよ!

 

サプリでのとりすぎ&処方薬との飲み合わせに注意

 

ビタミンDは市販のサプリメントもあり、簡単に手に入ります。

食事での摂取が難しい人には心強いですよね。

しかし、ビタミンDは

脂溶性ビタミンと呼ばれ、身体に貯まりやすい性質があります。

体内で脂溶性ビタミンが多くなりすぎると、

食欲不振・頭痛・狡猾・血中カルシウム濃度が高くなるなど

過剰症が出る場合があるんです。

また、病院で他の病気の治療中のかた

特に心臓のお薬や、すでに骨粗鬆の治療で服用しているお薬がある人は

相互作用が心配される事があります。

 

服用している薬がある方は、サプリメントなどを購入する前に

必ず病院へ相談して下さいね。

読んでくださってありがとうございます。

奥(登録販売者)

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漢方に興味を持ち勉強するたびに、漢方薬は奥が深い!と感じています。 お客様に安心して使っていただけるように、色々アドバイスをさせて頂きます。

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