からだのこと

2020年08月15日

免疫力をサポート「サポニン」とは? お薬相談室vol.27

奥(登録販売者)

奥(登録販売者)

こんにちは、

さくらの森の奥です。

今年になって「免疫力」という言葉を耳にする機会が増えていますね。

私も登録販売者の研修などで学ぶ機会があり、改めて免疫について勉強しました。

どうやって高めたらいいのか?

どんな栄養素を取れば良いのか?

今回はたくさんある中でも「サポニン」という成分についてお話します。

 

サポニンとは

植物の根、葉、茎などに含まれている成分で、

水に溶かして良く混ぜると石鹸のような安定した泡を作ることから

ラテン語の石鹸を意味する「サポ」から名前がつきました。

天然の界面活性剤とも呼ばれています。

 

サポニンが含まれる食品は、大豆・大豆製品などのマメ科の植物や、

高麗人参・田七人参・お茶・ごぼう・アマチャヅルなどの植物です。

食事から摂取しやすいものは大豆や大豆製品やごぼうですよね。

ちなみに

大豆などのマメ科は・・大豆サポニン

高麗・田七人参は・・・人参サポニン

など、サポニンにも種類があり、違いは次のようになります。

 

☆肥満を予防する効果

大豆に含まれるサポニンには、腸で吸収したブドウ糖が脂肪と合体しないように抑制し、脂肪の蓄積を抑えることによって肥満を予防する効果があります。
また、大豆に含まれるサポニンには、血中の悪玉(LDL)コレステロールを低下させる効果があります。

 

☆血流を改善する効果

高麗人参や田七人参に含まれるサポニンには、血流をスムーズにし、血管内に血栓ができにくくする働きがあります。

人参のサポニンは、血小板凝集を抑え全身の細胞に酸素や栄養を届ける毛細血管の血流を改善する効果があり、体内のめぐりをスムーズにする働きも。

 

免疫細胞は血液中に

免疫細胞は血液の中にいます。

血流がスムーズであれば、身体の隅々まで栄養を行き渡らせることが出来るように、免疫細胞もきちんと働いてくれるのです。

逆に、血流が滞っていると本来の働きが出来ないことも。

先程も書いていたように、「サポニン」は天然の界面活性剤と呼ばれています。

この天然の界面活性成分は、血液に直接働きかけて毒素を排出し、血液をキレイにしてくれる働きがあるんです。

血液がきれいになると負担が軽くなった肝臓は元気を取り戻し、さらに血液循環をよくするという好循環が。

血液中の免疫細胞も、本来の働きをしてくれます。

 

体温上昇もサポート

免疫力が正常に保たれる体温は36.5℃程度といわれています。

免疫力は、体温が1℃下がると30%低下し、逆に1℃上がると一時的には最大5~6倍アップするともいわれ、体温を上げることの重要性がよくわかります。

「血流の滞り」「冷え」は深い関係があると言われており、

運動したあとなどに身体が暖かくなるのは、心拍数が増えて血流が増加するから。

もともと低体温の方が、血流が良くなることで基礎体温も上がった!

とも、良く聞く話です。

日頃から血のめぐりが悪いな〜・・と感じている方は、効果を感じやすいかもしれません。

 

免疫細胞そのものを活性化

私達の体には、ありがたいことにたくさんの免疫細胞が備わっています。しかも!24時間体制、年中無休で。

この細胞達、種類も豊富ですが、その役割も様々で

・体内のパトロールが主な役割のもの

・細菌などを飲み込んで処理するもの

・他の免疫細胞を活性化するもの

・がん細胞やウィルスに感染した細胞をやっつけるもの

・寄生虫を攻撃するもの

などなど・・・色々なものがあります。

サポニンには免疫機能をつかさどるリンパ球の1種である

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化する働きがあると言われています。

このNK細胞は「がん細胞やウィルスに感染した細胞をやっつけるもの」

という役割なので、どんどん活性化してほしいですよね!

 


 

このように、体にとって様々な良いことがある「サポニン」

免疫力アップに強〜い味方になってくれます。

日頃から食事や、サプリメントから上手に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

読んでくださってありがとうございました。

 

奥(登録販売者)

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奥(登録販売者)

漢方に興味を持ち勉強するたびに、漢方薬は奥が深い!と感じています。 お客様に安心して使っていただけるように、色々アドバイスをさせて頂きます。

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