からだのこと

2020年10月16日

秋の不調の原因、色々あるんです!お薬相談室vol.29

奥(登録販売者)

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こんにちは。

涼しくなり、爽やかな秋になってきましたね

皆様いかがお過ごしでしょうか。

秋といえば「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」など楽しいことが沢山あるイメージですが、

「くしゃみや鼻水がでる」「頭が痛い」「めまいがする」といった、体の不調が気になる方もいらっしゃるのでは?

実はその症状、秋特有の原因からかもしれませんよ。

 

その①「夏からの疲労蓄積」

「夏バテ」という言葉がありますが、秋までそれを引きずる形で不調がでる方がいらっしゃいます。

夏に冷たいものを摂りすぎて、胃腸の調子が戻らず元気が出ない体がだるい。

夏に浴びた紫外線の影響で頭皮に負担がかかり、結果抜け毛が増えた・・というケースもよく聞きます。

 

その②「寒暖差」

秋は朝晩が冷え、日中が暖かいという特徴があります。

朝の気温と、日中の気温で10度以上の差がある地域も珍しくありません。

そうなると気温差に体がついて行かず、自律神経も乱れてしまい、疲れやだるさ、または風邪のような症状になってしまう方も多いのです。

 

その③「気圧の変化」

さらに、台風などの影響で低気圧の日が多くなり、空気中の酸素濃度が低下することによって、頭痛やめまい、吐き気・・・といった症状も起こります。

気圧が下がると、血管が膨張して血流が悪くなってしまいます。

体の隅々まで酸素を送り届ける血液の流れが悪くなることで、脳や筋肉に十分な酸素が供給することができなくなり、頭痛やめまいが起きてしまうのです。

また血管が膨張すると、副交感神経が優位になるので、ストレスを感じやすくなるようです。

 

その④「秋の花粉」

春だけじゃなく、秋にも花粉は飛んでいます。

その種類は、ブタクサ・ヨモギ・ススキ

ススキはお月見にも飾ったり、最近はインテリアの一つにもなっていますが、花粉を飛ばしていたんですね・・・

思わぬくしゃみや鼻水の原因だったかもしれません。

 

対策はどうしたら?

いくつもの不調に多く共通していることは、自律神経の乱れ

自律神経は血行と体温調節・ストレスを貯めないことが大事なカギとなりますので、日常生活で意識してみて下さい。

・十分な睡眠をとる。

・冷たいものを摂りすぎない。

・秋の食材を取り入れ、バランスの良い食事を心がける。

・シャワーだけですまさず、ゆっくりお風呂につかるようにする。

・ウォーキングなど、軽い運動で体を適度に動かす。

運動や入浴で体を温めると、交感神経よりも副交感神経が優位に立ち、リラックス効果が期待できます。

また、旬の食材は栄養価がとても高くなるので

秋だったら、キノコ類、さつまいも、かぼちゃ等がオススメです。

これらは漢方でいう「気」を補ってくれる「補気類」の食材になります。

「気」は、やる気を促すエネルギーのようなもの。

積極的に取り入れてみてください。

さらに、秋の花粉についてですが、

ブタクサ・ヨモギ・ススキなどは、比較的背が低い植物となっており、飛散範囲はそんなに広くありません。

生えていそうな野原に近づかない事も対策の一つですね。

 

冬への準備と心がけを・・

夏の不調が秋にもひびくように、秋の過ごし方で冬の体調も変わってきます。

体調不良は、このまま放っておくと免疫力低下を招き、さまざまな病気の原因につながります。

これから冬になり、インフルエンザや風邪も流行してきますので、日常生活を少し意識して過ごされて下さい。

また、症状が長引くようであれば早めに医療機関を受診してくださいね。

 

読んでくださってありがとうございました。

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漢方に興味を持ち勉強するたびに、漢方薬は奥が深い!と感じています。 お客様に安心して使っていただけるように、色々アドバイスをさせて頂きます。

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