からだのこと

2021年11月05日

腸を整えて免疫力を上げる!

岩瀬(企画)

iwase

 

こんにちは!さくらの森の岩瀬です。

11月に入りどんどん寒くなってきますね。

これからぐっと急増してくるのがウイルスによる風邪や食中毒です。

 

食中毒といえば気温が高い夏のイメージをお持ちではないでしょうか?

 

確かに病原性大腸菌やサルモネラ菌などの『細菌性食中毒』は夏場に発生することが多いのですが、乾燥し寒くなる11月頃からはノロウイルスなどの『ウイルス性食中毒』に注意が必要です。

 

風邪と食中毒が気になるこれからの季節は、免疫力向上を意識して病原体に負けないカラダづくりが大切!

 

ここで免疫力を上げる為に気にしたいのが『腸』です。

実は腸の状態はカラダの免疫力を大きく左右するんですよ。

広げるとなんとテニスコート1面分!

 

臓器の中で最大の大きさの「腸」。

内壁表面積はなんとテニスコート約1面分!

 

病気の感染源となる菌やウイルスは鼻や口から体内に侵入する為、腸を含む消化器官は常に脅威に晒されています。

 

実際、消化器官はカラダの内側にありますが、食べものや様々な病原菌と直に接する為、解剖学的には外にあると定義されているのです。

 

ほとんどの病原菌は胃酸で死滅しますが、生き残ったものは小腸に辿り着き悪さをします。

この脅威からカラダを守ってくれるのが腸内の免疫細胞

人間の約70%の免疫細胞は腸管に集まっています。

 

腸内環境が悪化し免疫細胞の働きが弱まるとカラダの免疫力低下に大きく影響し、病気に罹りやすくなってしまうのです。

 

 

『第2の脳』と呼ばれる腸は自分で考え行動する。

 

腸には脳に次いで多く神経細胞が存在し、なんとその数は約1億個

ではなぜ腸にこれだけの神経細胞が存在しているのでしょうか?

 

腸の働きである消化・吸収・排泄は人間が生きていく上でとても重要です。

 

万が一体内に有害なものが侵入した場合、脳の反応を待つと対応が遅れてしまいます。

腸に神経細胞を多く置くことで、脳やせき髄の命令がなくとも独自に判断し強制的に有害なものを排出できるようなシステムになっているのです。

 

腸が『第2の脳』の呼ばれるのにはこういった理由があります。

 

腸と心は繋がっている。

 

多くの神経細胞を持つ腸の状態はカラダだけでなく『ココロ』にも大きく影響します。

 

実際に精神的なストレスや疲れから便秘や下痢になったりとココロの状態が腸に現れる方は多いのではないでしょうか?

 

脳と腸は自律神経で繋がっており、お互いに強く影響しあっています。

 

脳がストレスを感じると自律神経が乱れ、腸の動きが鈍って腸内環境が崩れ免疫力が低下するのです。

 

幸せホルモンの90%は腸で作られる。

 

人間が幸せを感じると分泌される『セロトニン』

このセロトニンは精神を安定させ頭の回転を上げて脳を活発に働かせてくれます。

精神安定剤とよく似た分子構造をしており、特にストレスに対しての効能があり人間の精神を安定させる神経伝達物質の一つでなのです。

 

じつはこのセロトニンは腸内で90%以上が作られます。

 

そもそもセロトニンは腸内の伝達物質だったものが脳でも使われるようになったといわれており、セロトニンの不足によって脳が腸の不調を感じます。

逆に腸内環境が良いとセロトニンがうまく分泌され精神的にも安定します。

 

このように腸はココロの安定にも密接に関係しているのです。

 

日本語でも『腹が立つ』『腑に落ちる』『腹が黒い』など臓器の状態を感情と結び付けた言葉があります。

昔の人も感情によって内臓の状態が変わることを体感していたんですね。

 

 

内と外から腸の免疫力を上げる。

 

ここからは内側と外側からの腸内環境を整えて免疫力を上げる方法をご紹介いたします!

 

腸内環境向上には発酵食品×食物繊維

 

まずは食事での腸内環境の整え方です。

 

食事でのポイントは善玉菌と食物繊維(善玉菌の餌)を同時に食べること。

善玉菌は発酵食品に多く含まれます。(味噌、醤油、お酢、ぬか漬け、キムチ、納豆、チーズなど)

善玉菌と一緒にエサとなる食物繊維を食べると悪玉菌や有害物質を減少させより腸内環境を整えてくれます。

 

また11月から旬になるネギ類は、食物繊維と免疫力サポートのアリシンも含むのでおすすめです。

 

 

腸冷えは免疫力を低下させる!正しい腸の温め方

 

腸内環境をあげ免疫力を上げるには『腸内を冷やさない』ことも大切です。

冷えとは食事や服装、外気温の影響で血行不良が起こっている状態。

腸が血行不良に陥ると腸内の免疫細胞の働きも鈍り、免疫の低下を招きます。

意識して腸を温める習慣を取り入れましょう。

 

腸が最も活発に動く時間帯は『朝』です。

ただし朝食を食べることで胃から腸に刺激が伝わって初めて動き出します。

なので朝食を食べることはとても大切。

朝食に暖かいお味噌汁やスープをプラスして内側から腸を温めましょう。

 

食材も意識することも大切です。

選ぶポイントは

・色が濃く、寒い地方で育った硬い食べもの

・成長過程がゆっくりで、地下に伸びるもの

 

たとえば、ダイコンやニンジン、ゴボウなどの根菜類、ネギ類、ニンニク、ショウガ、芋類などです。

 

 

腸マッサージも効果的

 

腸内環境を整え免疫力を向上するには腸マッサージも効果的です。

 

方法は簡単!

①おへそに手のひらをのせる。

②リラックスして深呼吸を意識し、ゆっくり時計回りに動かす。

③10回を3セット

 

タイミングはカラダが温まったお風呂上りがベスト。

保湿クリームやオイルなどを使うと滑りがよく、マッサージしやすいのでおすすめです。

※妊娠中の方や腸に疾患をお持ちの方などはマッサージはお控えください。

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時世柄、以前に比べて手洗いうがいや消毒を念入りにするようになりましたが、これからは『腸内環境』も意識してみてください。

ココロもカラダも整って寒い季節を乗り切れるはずですよ。

 

 

岩瀬(企画)

この記事を書いた人

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プライベートでは3児の母です。皆様が豊かになれるような情報を発信していきたいと思っております。趣味はガーデニングや陶芸で土いじりが好きです。

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