からだのこと
2019年10月08日
めぐりの漢方豆知識 vol.4「気血水(きけつすい)」で体質チェックしよう。
浦島(登録販売者)
こんにちは。登録販売者の浦島です。
今回は個人の体質をみるものさし、「気血水(きけつすい」につい
てお伝えします。
現代医学だと、人の体は細胞からできていると考えますが、
漢方の基本理論では、私達の体は「気・血・水(きけつい)」の3つの成
分から構成されていると考えます。
「気」は生命エネルギー 元気、やる気
「血」は血液とその働き 全身に栄養を潤いを送る
「水」は体内の血液以外の体液 リンパ液、唾液、尿、涙
これらは、互いに助け合い、コントロールし、密接に関係しあいながら、全身を巡り、生理機能を営んでいます。
これらがバランス良く満たされていて、それぞれの働きがしっかりしている状態が健康と考えます。
「気血水」の何にどんな異常がおきているかが、病態をとらえる漢方の重要な”ものさし”になります。
「気虚(ききょ)」、「気滞(きたい)」、「血虚(けっきょ)」、「瘀血(おけつ)」、「陰虚(いんきょ)」、「水滞(すいたい)」の6つのタイプがあります。
この「気・血・水」の状態は食べ物や日々の過ごし方によって変化します。
まずは、現在の自分の状態をチェックしましょう!
こちらの漢方体質診断ツールでも簡単にチェックできます♪ぜひお試しください(^^♪
「気(き)」
気虚(ききょ)気の量が不足して働きが落ちた状態。
元気チェック!
□ 気力が低下しやすい
□ 倦怠感がぬけない
□ 疲れやすい
□ 下痢しやすい
□ 胃腸が弱い
□ 風邪をひきやすく、治りにくい
□ 息切れしやすい
□ 体が冷えやすい
□ 食が細い、食欲がない
□ 汗をかくような状態でないのに汗をかいてしまう
□ 朝すぐに起きられない
生活アドバイス
エネルギーが不足しているタイプなので、休養や睡眠をしっかりとりましょう。 胃腸が弱っているので、温かい食事をこころがけましょう。脂肪は摂りすぎないように、体は冷やさないようにしましょう。
気滞(きたい)気の巡りが悪くなって、停滞している状態。憂鬱傾向が特徴的。
ストレスチェック!
□ 頭や胸にもやもやした感じがある
□ 神経質で不安になりやすい
□ 緊張しやすい
□ 胸がつまったように感じる
□ 円形脱毛症になりやすい
□ ストレスに弱い
□ 吐き気をもよおしやすい
□ 神経性の膀胱炎になりやすい
□ のどに何かつまった感じがして咳払いをよくする
□ 独り言が多い
□ おなら、ゲップが溜まりやすい
生活アドバイス
あまり小さいことを気にせず、ストレスを溜めないようにしましょう。旅行やスポーツなど体を動かすことは、「気」を動かすことにつながり、ストレスの解消になります。自分の時間を持つようにしてリラックスした生活をこころがけましょう。
体を温める食材を選び、とくにお腹にガスが溜まりやすいイモ類などは避けるようにします。
「血(けつ)」
血虚(けっきょ)血の作用が不足した状態。血を十分作り出せないか、消費が多いのが原因。
栄養チェック!
□ めまい・立ちくらみを起こしやすい
□ 目がかすむ
□ 動悸がする
□ 貧血を起こしやすい
□ 全身の倦怠感がある
□ 手足のしびれやこむら返りを起こしやすい
□ 不妊症
□ 皮膚につやがなく、ガサガサしている
□ 爪がもろい
□ 顔色が悪い
□ 寒がりである
生活アドバイス
無理をせずに、自分のペースで生活するようにこころがけましょう。牛肉や鶏肉、ごまなど栄養のある食材、 補血作用のある食材を選び、三度の食事はしっかりとたべるようにします。エネルギー源が不足しているのですから、体を冷やすことは厳禁です。月経過多などの原因は早く治療するようにしましょう。
瘀血(おけつ)血の巡りが悪くなって停滞している状態。
血の巡りチェック
□ 皮膚がくろずんでいる
□ 足がひえているのに頭がのぼせる
□ めまいを起こしやすい
□ 頭痛を起こしやすい
□ 肩こりになりやすい
□ 舌や唇・歯茎の色が紫色
□ 月経不順がある
□ あざができやすい
□ 吹き出物ができやすい
□ 頭部や下半身に汗をかきやすい
□ 月経痛や月経時にイライラがある
生活アドバイス
瘀血になりやすいチョコレートなどの甘いものや辛いもの、モチ米、エビ、カニ、魚卵などはできるだけ避けます。また、便秘をしないように、食物繊維の多い食材をえらびましょう。とくに足元の冷えには注意が必要で、夏でも靴下をはくなどの気を使うことが大切です。夜はしっかり寝るようにしてください。
「水(すい)」
陰虚(いんきょ)水が不足している状態。
潤いチェック!
□ 肌が乾燥しやすい
□ 肌がかゆくなりやすい
□ 尿量が減少した
□ 髪がぱさつく
□ 目のくぼみ・乾燥
□ 声がれがある
□ 便秘がある
□ 口や唇の渇きがある
□ のどがはれやすい
□ 鼻が乾燥しやすい
□ 喉風邪をひきやすい
□ 寝汗をよくかく
生活アドバイス
乾燥の強くなる秋から冬はとくに気をつけましょう。呼吸器系を乾燥から守るにはマスクをしたり、マフラーなどで首を保温します。また、スモモやナシなど「水」を補う食材をとりましょう。大根を生食すると効果が高いです。
肌の乾燥には玄米や白きくらげを。夏場の汗のかきすぎにはレモン、あさり汁、スイカが有効です。
水滞(すいたい)水が停滞して、体の一部に余分にたまった状態。
水の巡りチェック!
□ 体がだるい
□ 頭が重い
□ めまいを起こしやすい
□ 動悸がある
□ 吐き気を起こしやすい
□ むくみやすい
□ 耳鳴りを起こしやすい
□ 胃の中に水がたまった感じ
□ 冷えやすい
□ 尿が出にくい
□ 下痢しやすい
□ 腰痛をおこしやすい
生活アドバイス
特に腰から下を冷やさないようにすることが肝心です。適度な運動を心がけ、水分の摂りすぎに注意。 水滞タイプは排尿を促そうと水分を多く摂っても、逆に負担になる場合があります。また冬瓜や小豆など、利水作用のある食材をとるようにして、水分代謝を活発にさせるように体質改善していきましょう。
私は瘀血(おけつ)&陰虚(いんきょ)に問題がありそうです。
バランスを崩す原因は体質だけでなく、その時の体調にも影響をうけます。自分自身の心とカラダの状態と向き合って不調のサインを感じたり、「気血水」のどのバランスがくずれているかを捉えて未然に病気を防ぎましょう。
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めぐりの漢方は瘀血(おけつ)症状からくる「シミ」や「にきび」などの肌トラブルや「月経や更年期などのお悩み」におススメの漢方薬です。
5つの生薬でできた桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)にヨクイニンを加えた漢方処方のお薬で、血の巡りを正常に整えます。
「美肌=血の巡り」と聞いてもあまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、「血流」は美しいお肌への生まれ変わりには最重要なのです。
血液は肌の新陳代謝に必要な栄養を細胞に運んでいます。
ただ肌は体の末端の部分。その届きにくい部分にしっかりと栄養を届けるには「正常な血流」が不可欠なのです。
また女性特有のイライラやほてりなどのお悩みも体の血流の滞りが関係しています。
現代人は運動不足や不摂生、ストレスなどで血流が滞りがち。
歴史ある漢方薬の力で正常な血の巡りを取り戻し、トラブルの根本から
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