からだのこと

2019年10月22日

めぐりの漢方豆知識 vol.6「四診(ししん)」医師による診断とは?

さくら便り

 

こんにちは。登録販売者の浦島です。

体質を診断する為のものさしである

♦寒熱(かんねつ)

♦虚実(きょじつ)

♦気血水(きけつすい)

♦五臓(ごぞう)

をご紹介し、これらにどんな異常が生じているかをセルフチェックしていただきました。

いよいよ体質を見極めるために行われるのが医師による

「四診(ししん)」です。

医師の五感をフルに活用して行われる漢方独特の診察法です。

 

望診(ぼうしん)

 

 

目で見る診察法です。

顔色、皮膚の色や状態、体格や体型、唇、歯茎、動作などから読み取ります。

舌の色や、舌を覆うこけ状の物(舌苔=ぜったい)を観察して診断・治療に役立てる「舌診(ぜっしん)」も独特です。

たとえば、顔面からはこのように診断します。

  • 眉間=心の色が表れる。
  • 左頬=肝の色が表れる。
  • 右頬=肺の色が表れる。
  • 鼻 =脾の色が表れる。酒毒による熱があると、鼻が赤くのはこれによる。
  • 顎 =腎の色が表れる。

 

聞診(ぶんしん)

 

 

耳から聞く、鼻で匂いをかぐことによって情報を得る診察法です。

声や話し方、呼吸音や咳、体臭や口臭、排泄物の匂いなどから情報を得ます。

たとえば、匂いからこのように診断します。

  • 臊(あぶらくさい)=肝と関係する。
  • 焦(こげくさい)=心と関係する。
  • 香(かんばしくさい)=脾と関係する。いい臭いではなく、五味とも関係して、甘い臭いを指すと考えられる。
  • 腥(なまぐさい)=肺と関係する。文字通り、生臭いとも考えられるが、肺=金であり、金属臭的も想像できる。
  • 腐(くされくさい)=腎と関係する。腎は水と関係があるので、腐りやすい状態と関連させたものと考えられる。

 

問診(もんしん)

 

 

患者さんから症状を聞いて情報をえます。漢方では特に自覚症状の訴えを重視します。

その他、家族歴、現病歴、既病歴、生活状態なども質問します。

 

切診(せっしん)

 

 

患者さんの体に医師が直接手を触れて行う診察法です。

特に手首の「脈診」、腹部をみる「腹診」による情報が重要とされます。

 

かなり西洋治療と違いますよね。

漢方治療で目指すのは、

【生じているゆがみを正して心身の働きのバランスを整えること】です。

例えば、体質を診断するものさし、「気血水」の何かが不足していれば、それを補う漢方薬を用い、流れが滞って過剰にたまっているものがあれば、それを取り去る助けとなるような漢方薬を用います。

不足していれば補い、余っていれば取り去るという考え方です。

次回は病気を引き起こす外部環境「六淫(りくいん)」についてご案内します。

 

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今回の記事でご紹介させて頂いた漢方医学の診断方法。

症状が出ている部分のみを見るのでなく、お医者様の五感を使い体全体を見て診断するのが特徴的ですよね。

原因が特定できないものや「未病」の状態でも治療でき、

出ている症状のみを抑え込むのではなく体全体の調和を図る

全人的医療です。

現在では西洋医学の方が得意な分野は西洋医学で対応し、

「頭が痛い」「イライラする」「なんとなくだるい」など症状が多岐にわたり、検査をしても原因が見つけにくい不調は漢方医学で対応する。

こういった方法で病気に対する治療の幅が広がっているそうです。

自分の出ている不調も「症状」のみに着目するのでなく、

体全体の状態や生活習慣、食生活も含めて総合的に見てみる

漢方的考え方も大切にしたいですね。

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さくら便り

『 ともに豊かに 』 人生の豊かさ<健康・充実・愛>をともに想い描き、 心とからだに安心を、日常に何気ない幸せをお届けします。

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