からだのこと

2019年10月29日

めぐりの漢方豆知識 vol.7「六淫(りくいん)」で苦手な季節を知ろう。

さくら便り

 

こんにちは。登録販売者の浦島です。

漢方医学の考えでは、人間も自然の一部として存在し、

互いに関連し、影響しあっています。

四季の移り変わりや気候変化も、私達の健康に様々な影響を与えます。

漢方では、病気になる人は 「正気(せいき)」「邪気(じゃき)」負けたと考えます。

「正」は生命力すべてをさし、「邪」は病気を引き起こす原因です。

抵抗力のない人はこの邪気にすぐ負けてしまいます。

 

最近特に急激な気温変化が多く、異常気象が多いですよね。

こういった気象変化が人体に影響して発症する病気の原因を

外邪(がいじゃ)」といいます。

外邪には、風、寒、暑、湿、燥、熱の六つあり、

合わせて「六淫(りくいん)」と呼ばれています。

 

それでは、この気象変化で「外邪」に負けた時の(不調)をご紹介します。

 

六淫(りくいん)

風邪(ふうじゃ)

春の時季に活発になりやすい邪気。

風のように体内を駆け巡る性質があるため、病気の変化が早く多様で、多くの人に影響を与えます。

代表的な風邪による不調にカゼ(流行性感冒)が挙げられます。

 

<風邪を防ぐための生活アドバイス>

春は寒暖差が激しいので、衣類の調節やうがい、手洗いをこまめにおこないましょう。アレルギー体質の人は特に注意しましょう。

 

寒邪(かんじゃ)

体の許容を超える冬の寒さ、暑いはずの夏に冷えたなどの原因で侵入する邪気。

冷やす性質があるため、体を凝結・凝集・収縮しやすく血行不良の原因になり、冷えだけでなく、凝りや痛みを誘引します。

代表的な寒邪による不調に月経トラブルや腰痛などが挙げられます。

 

<寒邪を防ぐための生活アドバイス>

首、腰、足首の冷えに注意し、入浴を工夫して身体を温めましょう。

暖房が強すぎると、汗をかいたり、気を消耗しますので注意しましょう。また、風呂場などの室内と外の温度差が5℃以上になる場合は要注意です。

 

暑邪(しょじゃ)

夏の時季に体の許容を超える暑さなどの原因で侵入する邪気。

燃え上がり発熱する性質があり、その熱で体の潤いやエネルギーを消耗させます。その反動で水分を過剰に摂ってしまい、体内の水分バランスが乱れるので、水分代謝の悪化による不調が多く見られます。

代表的な暑邪による不調に夏バテや熱中症などが挙げられます。

 

<暑邪を防ぐための生活アドバイス>

こまめに水分と栄養を補給することが大切です。水分のとり方としては、「少量を早め、こまめに」が原則で、冷たいものの飲み過ぎには注意が必要です。室内と外との温度差を5℃以内にして、体の冷やしすぎに注意しましょう。

 

湿邪(しつじゃ)

湿度の高い時期、体に侵入しやすい邪気。

人体の下部に影響が現われやすいのが特徴です。また、胃腸機能のトラブルから体全体の健康へと影響が出ることも多いです。

代表的な湿邪による不調に、だるさや重さ、むくみや痛み、軟便、食欲低下、吐き気などが挙げられます。

 

<湿邪を防ぐための生活アドバイス>

湿度の高い時期は、寝具はなるべく乾燥させて、部屋も風通しよく過ごしましょう。水虫の場合、靴下などはこまめに取り替えます。関節や筋肉が重だるい場合は、長袖、長ズボンのパジャマにし、肌を外気にさらされないようにします。

 

燥邪(そうじゃ)

秋の時季に体内を乾燥状態にする邪気。

乾燥の負担がかかりやすいのは呼吸器や皮膚など、外部環境と空気に直に接する器官です。バリアー能力や免疫力の低下等の影響がでることが多くなります。

代表的な燥邪による不調に、空咳や乾燥肌などが挙げられます。

 

<燥邪を防ぐための生活アドバイス>

肩こりや気管支炎の冷えを避けるため、とくに首元はタオルを巻くなどして保温しましょう。足腰の冷え、腰痛には足湯が効果的です。

 

熱邪(ねつじゃ)

体内の熱量を過剰にする邪気で、暑邪よりも症状が強いです。

炎上する性質があり、体の上部に影響を与えやすいのが特徴的で、歯茎や目の腫れ、出血、頭痛などとなり現れ、重症化すると精神面にもあらわれます。

代表的な熱邪による不調に鼻血や口内炎、不眠、焦燥感などが挙げられます。

 

<熱邪を防ぐための生活アドバイス>

日頃から、きのこ類、火を通した根菜類、黒い食材(黒豆、黒米、黒ごまなど)で免疫力を高めましょう。のどからの外邪の侵入を防ぐために鼻呼吸を心がけましょう。緑茶でのうがいも効果的です。

 

苦手な季節はありませんか?

わたしは秋から冬にかけての乾燥や寒さが苦手です。

いつも決まって体調を崩してしまう時期や、不調に悩まされる時期などありませんか?

それは、体の中でバランスが崩れ、その時期に強くなる邪気の性質を体の中にも持っているからかもしれません。

 

漢方医学の色々な角度のものさしで、ある程度、ご自分の体質がわかったのではないでしょうか? 

私は寒がりタイプで、血の巡りが悪く、体に潤いがたりない、また、腎、脾が弱いようです。秋から冬にかけて体調管理をしっかりしていこうと思います。

少しはお役にたちましたでしょうか?

 

日頃から自身の体質と向き合いケアをすることで、素敵な毎日をおすごしくださいね。

 

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これからの時期は燥邪(そうじゃ)に気を付けたいですね。

気温もどんどん下がり、乾燥や寒さからくる不調が気になる季節になりました。

女性の方は『冷え性』にお悩みの方も多いのではないでしょうか?

さまざまな冷え性対策が紹介されていますが、なかなか改善されない…。

そんなお声も良く聞きます。

実は冷え性もやみくもに温めればいいわけではないんです。

人によっては温めて楽になる場合もありますが、逆にのぼせてしまい体調を崩してしまうパターンも…。

冷えには2種類あり

『熱を作り出せないタイプ』『巡りが悪く熱が行き届かないタイプ』があります。

どの冷え性タイプかは原因となる漢方体質がわかれば知ることができます。漢方体質診断ツール【めぐりの診断】

 

♦『熱を作り出せないタイプ』

漢方タイプ:気虚(ききょ)血虚(けっきょ)

症状:栄養不足などで体力が低下し熱が作り出せなくなっている。もともとの虚弱体質や慢性疲労、老化、胃腸の弱りや無理なダイエットなどが原因に。

♦『巡りが悪く熱が行き届かない』

漢方タイプ:気滞(きたい)水滞(すいたい)瘀血(おけつ)

症状:血の滞り、自律神経や水分循環が乱れ、悪化し全身に熱が行き届きにくくなっていることが原因で冷え性に。

むやみに温めると、顔がのぼせたり気分が悪くなるなど逆効果になることもあります。
女性に結構多いのがこのタイプです。

漢方薬での対策もおススメですよ。

下記リンクにて名漢方薬について詳しくご説明させて頂いております(^^)/

ぜひご覧ください。↓↓

 

 

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さくら便り

『 ともに豊かに 』 人生の豊かさ<健康・充実・愛>をともに想い描き、 心とからだに安心を、日常に何気ない幸せをお届けします。

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