髪のこと

2019年03月07日

AGAについて知ろう|髪と頭皮の豆ちしき

さくら便り

 
AGAとは、Androgenetic Alopeciaの略で「男性型脱毛症」という意味です。
 
CMで有名になった言葉ですね。
でも「AGAがどういったものなのか説明して!」と言われると困ってしまいます。
ということで、今回はこのコラムを読むことで「AGAってこういうものだよ」と説明できるようになりましょう!!
 
 
AGAの原因は、遺伝やDHT(ジヒドロテストステロン)と呼ばれる悪玉脱毛ホルモンだと言われています。

髪の毛根部分が柔らかく抜けやすくなり、髪の毛の1本1本が細くコシのない毛になってしまいます。
 
AGAが発症すると、毛周期にも乱れが生じます。
 
毛周期の乱れは、髪が伸びる「成長期」に影響を及ぼし、成長期が元の周期より短くなることで、髪の毛が十分に成長する前に抜けてしまうのです。
 
生えてくる髪の量より、抜けてしまう量の方が増えることで薄毛は進行していきます。
 
20~30代で「あれっ……?」と感じはじめたならAGAの可能性があります。
 
対策は早ければ早いほうが良いです。
家系的になど心当たりがあれば、今すぐにでも対策をはじめましょう!!
 
 

AGAの代表的な初期症状

 

地肌がすけて見える

水にぬれたときや光に当たったとき、「肌色が見えている」と気になることはありませんか?

髪の密度が低くなってきている場合や、髪の毛1本1本が細くなってきている場合に、地肌がすけて見えるようになります。

髪の薄さが気になる場所が前頭部や頭頂部なら、AGAの疑いがあります。

抜け毛が増えてきた

朝起きたときや、髪をとかしたとき、シャンプーのときなどは、抜け毛に気づきやすいタイミングです。

頭皮の状態が健康な場合、1日に抜ける髪の量は50~100本程度といわれ、春や秋の季節の変り目では増える傾向にあるとされています。

しかし明らかに以前と比べて抜け毛の量が増えていると感じるなら要注意です。

抜けた髪の毛が細く短い場合は、AGAの疑いがあります。

毛が細くやわらかくなった

毛が細くやわらかくなることを「軟毛化」といいます。
髪の毛の直径が小さく、他の髪の毛より薄い色なのが特徴です。

特に薄毛が気になる部分の毛や抜け毛が、こうした「軟毛」である割合が高ければ、AGAの疑いがあります。

髪のセットがしにくくなった

髪のセットが以前よりうまくいかなかったり、すぐにペタンとしてしまうのは、「軟毛化」やボリュームダウンの影響が考えられます。
 

髪が伸びにくい

散髪に行くペースが以前よりゆっくりになっている、髪を染めるペースがゆっくりになってはいませんか?

AGAを発症すると、髪が成長する前に抜け落ちてしまうため、なかなか伸びないように感じることがあります。

 
 

AGAのタイプ

 
AGAの進行には、大きく分けて3パターンあります。
 
  • (1) おでこの生え際がM字型に進行していくタイプ
  • (2) 頭頂部からO型に進行していくタイプ
  • (3) M字型とO型が同時に発症して進行するタイプ
 
そして症状の進行度によって、「軽症」「中等症」「重症」の3つに分類されています。
 
■軽症■
毛髪量は十分だが、抜け毛が多い。AGAの可能性がある人、もしくはAGAがはじまった人
 
■中等症■
すでに進行しており、AGAと診断されて治療を行っている人
 
■重症■
頭に毛髪のない部分がある人
 

AGAの症状を悪化させない生活習慣

 
生活習慣が原因で、薄毛の症状が悪化するケースもあります。
今から対策をしたい、という方はまず生活習慣の改善からはじめてみましょう!

頭皮環境を整えるために注意したい生活習慣のポイントは、以下のようなものが考えられます。

 

バランスのよい食事をとる

栄養不足になると髪の健康を維持することが難しくなります。

特に髪を作るもとになるたんぱく質や、髪の成長に欠かせないビタミン、亜鉛などは不足しないよう注意しましょう。
 ▶髪に必要な栄養素についてはコチラ

たんぱく質は、肉類や乳製品、卵、納豆などに含まれます。1日3食、しっかり取り入れることをおすすめします。

ビタミンについては、特に育毛に効果があるとされるビオチン、ビタミンE、ビタミンB群を意識的に摂りましょう。

・ビオチンはレバー、魚類などに多く含まれています。
・ビタミンEは植物油やナッツ類、魚の卵などに多く含まれます。
・ビタミンB群はナッツや豚肉、納豆、レバーなどに多く含まれます。

亜鉛は、牡蠣などの貝類やチーズ、納豆などの食品に多く含まれます。

亜鉛は食事から吸収されにくく、体内から失われやすい栄養素なので、特に意識して摂取することが必要です。

 
※摂りすぎに注意したいもの※

アルコールと動物性油脂については、摂りすぎに注意しましょう。

アルコールを大量に摂取することで肝機能が低下すると、肝臓で作られるたんぱく質が不足して髪の発育が阻害されると言われています。

さらにアルコールを分解するために亜鉛が使用されるため、アルコールの過剰摂取によって亜鉛不足になる場合もあります。

動物性油脂は、過剰摂取により血流を悪化させてしまう場合があります。

血流が悪くなると、頭皮まで髪の成長に必要な栄養素が行き届かなくなるので注意です。

 

しっかりと睡眠をとる

睡眠中は成長ホルモンが分泌されます。この成長ホルモンは、体の修復を促すホルモンです。

もちろん髪の発育にも影響を及ぼします。

睡眠不足が慢性化したり、睡眠の質が低下しないよう心がけましょう。

 

喫煙をしない

喫煙によって体内にニコチンが吸収されると、毛細血管が収縮します。

それにより頭皮の血行が悪くなり、栄養素が行き渡りにくくなることもあります。

シャンプーの習慣を見直す

シャンプーのときは爪を立ててゴシゴシ洗うのではなく、指の腹でやさしくマッサージするように洗うことがポイントです。

「頭皮も素肌である」という意識を持ちましょう。
 ▶髪の洗い方についてはコチラ

頭皮を傷つけると、頭皮環境も悪化してしまう恐れがあります。

頭皮環境が悪化すると、育毛にも悪い影響を与えてしまいます。

洗いすぎても、逆に不潔にしても良くないので、すすぎ残しがないように・洗いすぎないようにというのがポイントです。
さらに入浴後は自然乾燥ではなく、ドライヤーを使って乾かすようにしましょう。
 ▶髪の乾かし方についてはコチラ

生乾きの状態で放置すると、雑菌の繁殖を招いたり、髪がダメージを受けてしまう恐れがあるので気を付けましょう。

 

AGAの対策

AGAに対する治療法には様々なものがあります。

その中のひとつに「植毛」があります。

植毛には「人工植毛」と「自毛植毛」の2種類があります。 

人工植毛

人工植毛とは、ポリエステルなどの合成繊維で作られた人工的な髪を頭皮に埋め込む治療のことを言います。

異物を埋め込むためリスクも大きく、国によっては法律で人工植毛の施術を禁じている場合もあるくらいです。

「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」では 

「男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに人工毛植毛術を行うべきでない」と明記されています。

 

自毛植毛

 
自毛植毛とは、自分自身の毛を移植するという治療法です。

AGAの原因となる男性ホルモンは、側頭部や後頭部には影響を与えにくいという特性があります。

そこで、AGAの影響を受けにくい部分の毛髪を毛根ごと切り取り、症状が進行している部分に移植します。

自身の頭皮を移植するため拒絶反応が少ない点がメリットです。

ただ痛みもありますし、術後の傷あとが残るというデメリットがあります。

 

植毛以外の方法

植毛はAGAの進行を止めるという治療法ではありませんので、移植していない場所の症状が進行してしまう場合もあります。
ほかのAGA治療で効果が出なかった場合の選択肢として頭の隅に置いておくほうが良いかもしれません。
 
ただ、「 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 」には自毛植毛は 82.5%以上という高い生着率が得られるという情報も載っていました。
 
現在、AGA治療においては、飲み薬と外用液(トニックなど)を用いた治療が主流となっています。
その中で特に推奨されているのが「ミノキシジル」と「リデンシル」です。

飲み薬は病院で処方されるものですので、自分で選ぶというのは難しいかもしれませんが、トニックなどは自分で好みのものを選ぶことができます。

ミノキシジル・リデンシルどちらも頭皮に直接塗布して使用します。
ヘアサイクルを延長し、髪の毛の生成を促す効果があるといわれ、発毛を促進すると言われています。
 
自分の頭皮の状態を知り、自分にあった方法で対策していきましょう!
 
 
 

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さくら便り

『 ともに豊かに 』 人生の豊かさ<健康・充実・愛>をともに想い描き、 心とからだに安心を、日常に何気ない幸せをお届けします。

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