香りのこと

2019年10月24日

精油はどうやって抽出するの?〜有機溶剤法〜(7)

田上(さくらコンシェルジュ)

田上(さくらコンシェルジュ)

 

ここでは全10回に亘り、アロマの基礎知識を学んでいきたいと思っております。

さくらの森の専属セラピストの菊地さんとのコラボです。

 

目次

第1回:改めまして アロマセラピスト菊池さんの自己紹介

第2回:健康に役立つアロマとは?

第3回:近年大ブームのアロマ。アロマってそもそも何?

第4回:アロマに欠かせない精油とは??

第5回:精油の抽出方法〜水蒸気蒸留法〜

第6回:精油の抽出方法〜圧搾法〜

第7回:精油の抽出方法〜溶剤抽出法〜

第8回:精油ってどんな性質なの?

第9回:精油を購入するときのポイント

第10回:精油が心身に働きかける3つのルート

第5回から3回に亘り、精油を抽出する方法について教っております。

今回は、ちょっと聞き慣れない「溶剤抽出法」について一緒に学んでいきたいと思います。

 

有機溶剤法は、ちょっとだけ注意が必要だそうです。

詳しく教えていただきましょう♫

 

▼ここからは菊池さんが書いて下さった内容です。

はじめに

みなさん、こんばんは!!

アロマセラピストの菊池です。

本日も、さくら便りをご覧いただきありがとうございます♪

 

10月に入ってから少しずつ過ごしやすくなり、秋らしい季節になりましたね。

玄関を開けた瞬間、ほわっと香る金木犀の香りや、朝のひんやり感。

そして少しだけしっとりとした感じがとても大好きです。

 

さて、今回は精油の抽出法のひとつである「有機溶剤法」について

お伝えさせていただきますね!!

 

 

有機溶剤法とは

精油の抽出方法において「水蒸気蒸留法」や「圧搾法」がありましたが、

有機溶剤法はちょっと特殊な感じです。

 

この方法で抽出される代表的な精油はローズやジャスミン。

 

ローズやジャスミンの抽出部位はお花ですが、

お花は他の部位と比べてとてもデリケートなんです。

水蒸気蒸留法の熱に耐えられない為この方法が使われています。

 

 

有機溶剤法の特徴

熱を加えずに香りを得ることができるので、

水蒸気蒸留法で得た精油よりも原料に近い香りがします。

 

また、水蒸気蒸留法で得た精油の色はほぼ透明に近いですが、

有機溶剤法で得た精油はしっかりと色付いているのが特徴的。

 

有機溶剤法は、エタノールやヘキサンなどの溶剤から、香り成分を溶かし出します。

そして、そのあとに溶剤を取り除き香り成分を取り出すという方法です。

 

アブソリュートと呼ばれている

こうして、有機溶剤法から抽出した香りは一般に「アブソリュート」と言われます。

 

水蒸気で抽出されたローズ精油は「ローズオットー」と呼ばれ、

有機溶剤法で得られたローズ精油は「ローズアブソリュート」と分けられます。

 

アブソリュート精油にはラベルに「◯◯◯(学名) ab.」と記載されています。

 

また、アロマ専門店へ行くと

ローズオットーはアブソリュートに比べると、金額が倍近いので驚かれます……!

 

やはりローズを水蒸気蒸留法から精油を得る為には

かなり熟練された技術と労力が必要なんだなと改めて感じます。

 

注意点

ここまでお話をしてきた通り、ローズに限らずアブソリュート精油を使用するにあたり、

わずかに溶剤が残っている場合があります。

 

香りを楽しむには問題ないとされています。

しかしマッサージなど皮膚に使用する場合は、パッチテストを行うとよいでしょう。

 

\\

(田上のコメント)

なぜわざわざ溶剤を使っているんだろうと

不思議でしたが、やっと解決しました!

//

 

次回は精油の性質について、詳しくお話をしていきますね。

どうぞお楽しみに♫

田上(さくらコンシェルジュ)

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