スタッフブログ
2018年09月18日
【極み職人 vol.11】時間を捉える芸術家が明確な答えにシフトした時
さくら便り
毎月芸術的な職人技とその人柄に迫るこのコーナー『極み職人』。
私たちの身近には、職人ならではのこだわり、極めた技、その背景にある魅力的な人柄をお持ちの方が多くいらっしゃいます。
そんな方々をご紹介し、職人としての想いに触れることで、新たな発見、刺激や気づきになるコーナーになれたら嬉しいです。
今回ご紹介させていただく職人さんはこの方!
写真家の二石光正さんです。二石さんはアートディレクターとしての肩書きも持っています。素晴らしい技術やアイデアはあっても、あまり表に出ていないアーティスト、クリエーターさんをサポートし、売れる方向にシフトするプロデュース業をなさっています。そして、弊社デザイナーのカメラの先生でもあるんです。
Branding Studio nicography 代表取締役/写真家
二石光正(ふたいし てるまさ)さん
カメラマンとしての経緯
さくらの森「二石さんにとってなぜカメラだったのでしょう?」
二石さん「美大に入ると、みんな当たり前のように一眼レフを持っているんですよ。私も例に漏れず、父から譲り受けて使っていました。そして、大学卒業間近に沖縄旅行で撮った写真が、全く納得がいかないものばかり。ムカついたから「俺、写真家になると」決めたのがカメラマンとしてのスタートです。」
さくらの森「卒業間近になって「ムカついて」とは、思い切りましたね。でも、卒業してすぐにフリーで生計を立てられないないのでは?」
二石さん「卒業してフリーでやりました、「写真家」と名刺に書いて(笑)。でも、いきなり食えるわけないですよね。そこで、20代はフリーターとして様々な業界の現場での体験を決断。飲食、運送、販売業などに就き、業界人が良しとするものは何なのかを知ろうと考えたんです。
料理人さんは最後にちょっと手を加えたりします。そこを見て欲しい、気づいて欲しいという作為があります。でも、撮る人がそこに気づいてなかったら、ピントが来ない可能性があります。我々はあくまで、二次創作の仕事ですから、一次創作者の意思が汲み取れないと、やってはいけない仕事だと思っています。創作物の魅力を増幅して伝えるというのが僕らのやることだと。
独立当初は写真作家の意識だったのが、「写真家として食べていくには」と商業写真家思考に変換すると、今まで漠然とした物の表現を生業としていたのが、すごく明確な物を追求する仕事に変わりました。人が興味を持ち、購入に至ることが正解になる。答えが得られやすくて、これはこれで面白いなと。その手段として自分には、カメラが一番効率が良かったということです。
写真は鏡
さくらの森「どうしたら良い写真が撮れるのでしょう?」
二石さん「写真って鏡なんです。撮る人が、どういうあり方で被写体と接するかということが全てに影響する。こちらの意思・気持ち・表情は、必ず被写体に伝わっていると思います。
だから、気取っていてもいいんです。その人が無理していないのであれば、それがその人にとって自然なんですよ。それでいいんじゃないって思うんです。」
(中古車店で現場撮影を兼ねた実地あり、座学ありのカメラ勉強会のようす。)
必ず満足してもらう
さくらの森「アートディレクターとはどんなお仕事なのでしょう?」
二石さん「アーティストさん達が「飯が食える」ということは、「売れる」ということ。なので、売れるようにするための企画面をサポートすると同時に、そのプロモーションのグラフィックは私がする。それを含め、デザイナーと一緒にサポート体制を取るのがプロデューサー仕事の部分です。撮るために知らなきゃと思って、他業界の勉強を長年やりましたが、その時の経験がプロデュース業に活かされている感じです。
お客様に利益が出ないならプロにお願いする価値はないし、感情的な部分も含めたところの成功報酬だと思います。だから、必ず満足してもらいたい。満足を得られるように僕は最大限努力するつもりでいます。サービス業ですから、ものづくりは。」
自分のあり方に徹底的にこだわるカメラマンは、お客様満足にも妥協のない匠だった。
お問い合わせ先
Branding Studio nicography 代表取締役/写真家
二石光正(ふたいし てるまさ)さん
<住所>
〒810-0005
福岡市中央区清川2-4-29-1F
<MAIL>
mail@nicography.jp
<TEL>
092-515-6156
<HOMEPAGE>
https://www.nicography.jp/
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