スタッフブログ
2018年10月17日
【極み職人 vol.12】大失敗が産んだコミュニケーションの極意
さくら便り
毎月芸術的な職人技とその人柄に迫るこのコーナー『極み職人』。
私たちの身近には、職人ならではのこだわり、極めた技、その背景にある魅力的な人柄をお持ちの方が多くいらっしゃいます。
そんな方々をご紹介し、職人としての想いに触れることで、新たな発見、刺激や気づきになるコーナーになれたら嬉しいです。
今回ご紹介させていただく職人さんはこの方!
誰しも人前で流暢に話すことができたらと、少なからず思うもの。
今回の職人は、話すことについてのスペシャリスト渡邉由規さん。ご自身がシャベリのプロであることはもちろん、「どうしたら伝わる話し方ができるか」を広めていく伝道師だ。
株式会社 SCAi(スカイ) 代表取締役「渡邉由規 話し方教室」代表講師
渡邉 由規(わたなべ ゆき)さん
あがらずに話す
大勢の人の前であがらずに話せる人なんてどのくらいいるのだろう。毎日対面接客をしている方でも、一度に数十人、数百人を前に話すことはない。普段数十人を前に話す教員でも、いざ仕事を離れた場で、多くの人を前に緊張せずにいられるだろうか。
渡邉さんは、思考を変えることであがらずに話せるようになっていくという。そこにはどんな秘訣があるのだろうか。
渡辺さんが話すことを仕事として考えるようになったきっかけは、小学校1年生の時まで遡る。しかし、最初から流暢に喋れたということではない。全く逆の出来事だった。
当時、どちらかというと消極的でおとなしかった彼女は、学校の童話朗読発表会に出場。結果は、散々なものだった。
当然落胆はしたそうだが、そこからの巻き返しがすごい。「なんとかしなきゃ」と試行錯誤しながら練習を重ね、毎年出場。6年生のときには相手に伝わることの楽しさを感じるようになっていた。
そこで、渡邉さんが得たのは、「上手に話すことは生まれつきの能力ではなく、スポーツと同じように繰り返し練習することでできるようになる」ということ。
一度は一般企業に就職したものの、夢を諦めきれず子育てをしながらも念願だったアナウンサーに転身。キャリアを重ねるうちに、後輩の指導をする立場になっていった。彼らが育っていくのを実感できるのは嬉しかったが、渡邉さんには何か満たされない感覚が・・・
世代の違いが産む 当然起こるすれ違い
例えば、みなさんもどこかのお店で、従業員の気遣いのない言葉に不快な思いをしたことがあるだろう。あるいは「飲みコミュニケーション」と言って後輩社員を誘ったら、「それは仕事じゃないですよね」とかえされたことも。
仕事をする人たちがもっと相手の求めるものを汲んで話し方が上手くなれば、人間関係のストレスが少しは軽減できるのではないかと渡邉さんは考えた。
時代の変化に伴い、話し方も見直す時代に来ている。欧米諸国の学校ではディスカッションやコミュニケーション力を養う仕組みがある。それに対し日本は、核家族化やインターネットの普及で、コミュニケーションを磨く機会は激減。そんな中、人によっての意識の乖離がたくさんあり、人間関係に存在するストレスは今も昔も変わらないと渡邉さんは言う。
話し方には「型」がある
頭の中のイメージを、相手に伝わりやすく組み立てるのに便利な型がある。それを身につけるというのが、渡邉さんの言う具体的な話し方のスキルと言うことだ。詳細は本に書いてあるので、ぜひ読んでいただきたい。
伝えたいことを、付箋に書くように整理する。それらを「伝わりやすい型」にはめ込み、このことを考えながら話すスキルを身につける。スキルを持てば、例えあがっても話すストレスが軽減できるということだ。
「話し方は『その人の生き方』だなと思っています。考えたことしか言葉にはできませんので」と渡邉さん。
使う言葉や話し方は、その人の思考の表層でしかない。それらを磨くために、思考の癖を変えるトレーニングをしましょうということらしい。
話し方の匠は、「言葉によるストレス」の無い社会を目指して尽力している。
お問い合わせ先
株式会社 SCAi(スカイ) 代表取締役「渡邉由規 話し方教室」代表講師
渡邉 由規(わたなべ ゆき)さん
〈住所〉
〒810-0001
福岡市中央区天神1-15-2 MJビル5F
〈MAIL〉
info@scai.co.jp
〈TEL〉
0120-171-725
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