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2019年01月05日

きせつのくらし~1月のくらし~

さくら便り

今月の【華の暮らし。】にてお花を生けている箱は、お菓子の空き箱だったものです。

何に使うというあてもないのですが、会社に届いたお歳暮やお土産の箱、包装紙といった見る人にとっては「ゴミ」と思われるものを「いつか何かの役に立つかも」と思いながらせっせと集めている私です。

この「お菓子の箱や包装紙を集める癖」は、母の影響を強く受けています。

母はお菓子の箱が欲しいがためにお菓子を買ったりするほど。

おおざっぱでよく食器を割ってしまったりする母ですが、お菓子の箱や包装紙をあける時だけは、爆弾処理をするような気迫をかもしだしていました。

お菓子の箱は、母にとって宝物なので、いくら私がねだってもゆずってはくれません。
子どもの私にはお歳暮もお中元もありませんし、おこずかいだけではお菓子の箱に入っているような高級なお菓子を買えるわけもなく、なかなか自分専用の箱が手に入れられませんでした。

 

そんなある日、私宛てに段ボールが届きました。
差出人は一緒に住んでいる祖父。
「私もお歳暮が欲しい」と言ったのを聞きつけ、私を喜ばせようとお歳暮の熨斗までつけてお菓子を注文してくれていたのです。

 

段ボールから出てきたのは、エコルセという私の大好きだったお菓子の缶でした。

全体に四季の木々がプリントされており、木々の中に動物が隠れているデザインの円柱の缶!!
とても大きい缶だったので「どんなものでも、どれだけでも入れられる!! 」と祖父にお礼を言って笑われたことを覚えています。

 

 

人から見たら価値を感じないけれど、大事なもの。
きっと誰にでもあると思います。

 

父や祖母がうっかりお菓子の箱や包装紙を捨ててしまい「あとで使うから取ってたのにー!!! 」と母が悲鳴をあげている光景を見かけたことがあります。

なので我が家ではいつからか、お菓子の箱は自己判断で捨てない、母におうかがいをたてる。という暗黙のルールが生まれました。

母以外の家族は、相変わらず箱や包装紙に興味はありません。
ですが、相手にとって大事なものを大事にするという思いから自然に生まれたルールでした。

 

子どもが拾ってきた石は一旦家に飾っておく。
パートナーが趣味で集めているものを勝手に触ったり捨てたりしないこと。
大きいところでは、違う国に行けばその土地の文化や風習に倣うこと。

 

そんな風に、お互いの大事なものを大事にしあうことが、優しさとか愛というものなんじゃないかと思っています。

いつも優しい人になりたいと思っています。
なので、2019年の抱負も「優しい人」にしました。

 

そう思っていても、心がクサクサしちゃったりでなかなかうまくできないこともありますが、そうありたいと思う気持ちを忘れずに、2019年を過ごそうと思います。

 

2019年はどんな年にしたいですか?
新しい気持ちで、今まで大事にしていたものも大事にしながら、また毎日暮らしていきましょう。

 

今、この文章を読んでくださっているあなたの2019年が、健やかで朗らかな1年になることを願っています。

 

 

この記事を書いた人

さくら便り

『 ともに豊かに 』 人生の豊かさ<健康・充実・愛>をともに想い描き、 心とからだに安心を、日常に何気ない幸せをお届けします。

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