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2019年05月31日
新元号 ≪5月の言いたい放題≫
さくら便り
新元号が「令和」になった。これで、私は三時代を過ごすことになる。
明治生まれの方は五つめだ。
小さい頃、私(昭和三十年生まれ)は、明治といえば遠い昔のことで、その時代に生まれた人は物の考え方も違う、どこか異人種のように思っていた。
当然、祖父母は明治の人だった。
ということは、令和生まれの人たちが私を「旧時代の人」と見る時が訪れるのだ。「昭和生まれの人って○○だよね」と揶揄される時が。
今はまだ、社会人の過半数が昭和生まれだから昭和の考え方を中心に物事を言えるが、平成元年生まれが三十歳を超え、さらに社会の中心を動かす人たちが増えれば、形勢は逆転する。
平成生まれの天下だ。地方議員では、すでに平成生まれが出ている。
しかし、見方を変えれば、年月を経るごとに文化や技術、政治・経済情報は進化していくので、それに伴って人間の思考も変わっていくのは自然の流れ。
元号が変わるから、思考が変わるわけではない。生まれた元号で人を分けるのは愚かな行為かもしれない。
実際、元号を使用しているのは日本だけになってしまった。
台湾は「民国(中華民国歴)」という元号があるが、日本のそれとはちょっと意味合いが違う。言い出しっぺの中国本土はやめてしまっている。元号自体が、世界基準で時代の遺物なのだ。
江戸時代の元号は三十を超えている。一世一元(お一人の天皇に一つの元号)が定められていなかったのもあるが、そんなふうに、遥か未来には明治以降のいくつかの元号をまとめて「○○時代」と教科書に載る時代が来るのだろうか。
気になるが、おそらくその頃まで私は生きていないと思われる。
とはいえ、新しい世界というのはウキウキ、ドキドキするもの。しかも、不可抗力的にそこに入らざるを得ない時は、ドキドキ感が半端じゃない。
新年、新学期などは気持ちを切り替えるに良いきっかけだ。過去を清算できたかどうかはさて置いて、心機一転がんばろうとなる。
そして、言葉に込められたように、私たちが美しい心をもって、日本がさらに素晴らしい文化を生み出す国になることを願いたい。
何にしろ、「令和」の典拠が大宰府で詠まれた万葉集だということで、今までにも増して太宰府が注目を浴びそうだ。福岡県民としては、誇らしくもあり、嬉しい限りなのであった。
※津令時代の役職や遺跡に関しては「大宰府」、地名や天満宮については「太宰府」と表記されるのが一般的です。
文 原武孝司
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