健康コラム

2024年07月04日
【なるほど健康知識7月号】軽度でも要注意!?気を付けるべき「耳鳴り」の基礎知識
健康コラム
2024年07月04日
【なるほど健康知識7月号】軽度でも要注意!?気を付けるべき「耳鳴り」の基礎知識

この記事を書いたスタッフ

企画部 毛利

30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪

ある日突然聞こえる「キーン」や「ジーン」などの音。

いわゆる「耳鳴り」は、耳の病気の中でもよくみられる症状のひとつです。

今すぐ生命の危険を伴うものはほとんどありませんが、日常生活に支障をきたすだけでなく、重大な病気が隠れていることも。

症状に気付いたら、早めの検査で原因を突き止め、適切な治療を行いましょう。

急増する聴覚障がい

耳鳴りが起こる原因は、ほとんどの場合、難聴が背景にあります。

高齢者人口の増大や若者のイヤホン・ヘッドホン難聴などで世界的に聴覚障害に苦しむ人が増えており、2050年には現在の倍にまで達すると考えられています。

聴覚障害-推移.png

耳鳴りの種類

実際にはない音が聞こえるものを、耳鳴りといいます。

耳鳴りは大きく以下の2種類に分けられます。

自覚的耳鳴(じめい)

本人だけが音を感じる耳鳴り。内耳の蝸牛(鼓膜などから伝わった音の振動を電気信号に変える器官)や脳にある聴覚中枢の感覚器や、神経の障害により起こる。

耳鳴りの仕組み.png

他覚的耳鳴

体内に音源がある耳鳴り。耳周囲の血流の異常が原因で、本人だけでなく、第三者にも音を聞き取ることができる。他覚的耳鳴は稀な耳鳴りで、主なものは以下の2種類がある。

血管性耳鳴(拍動性耳鳴)

「ドクンドクン」「ザーザー」など脈拍に連動した雑音が特徴。

筋性耳鳴

耳周囲の筋肉の収縮リズムの異変が原因。「カチカチ」というような硬い機械的なクリック音が聞こえるのが特徴。

耳鳴り音のタイプから考えられる原因

耳鳴りにはいくつかのタイプがあり、発症原因によって音に特徴があります。

type1
高音の耳鳴り(「キーン」「ピー」)

金属音や電子音のような擬音で表現され、耳を塞ぐと音が大きく聞こえる。明確な原因が不明なものも多く、できるだけ早く(症状が現れてから2週間以内)に治療を開始しないと、聴力が回復しない場合があるので、すぐに受診しましょう。

考えられる病気
突発性難聴・メニエール病・聴神経腫瘍・老人性難聴・音響外傷・薬剤性難聴・自律神経失調症
type2
重低音の耳鳴り(「ブーン」「ボー」「ゴォー」「ザー」)

耳が詰まったような感覚(閉そく感)があり、耳を塞いでみると、音が小さく感じる。肩や首の凝りなど一過性の身体異常やストレスなどが原因の場合も多く、高音の耳鳴りよりも危険性は少ない。

考えられる病気
低音障害型感音難聴・メニエール病・中耳炎・耳管狭窄・肩や首の凝り・疲労・ストレス・急な気圧の変化
type3
不定期に聞こえる耳鳴り
(「ブクブク」「ポコポコ」「グググ」「コツコツ」)

耳の周りや耳小骨に付いている筋肉のけいれんによって音が発生する。

type4
乾いた音の耳鳴り(「ガサガサ」「ゴソゴソ」)

耳の奥にある耳垢や、虫が耳に入った場合などに聞こえる。

type5
持続する拍動性の耳鳴り
(「シャー」「ジョー」「ドクドク」「ドコドコ」)

脳や心臓と繋がっている血管に異常が起こっている可能性がある。特に、「ドクドク」などの心臓の音と一緒に聞こえる拍動性の耳鳴りは重大な疾患の可能性が高いため、脳神経外科・循環器内科などで精密検査(MRI検査など)を受ける必要がある。

考えられる病気
脳血管疾患・心疾患
自分で軽減する方法

耳鳴りの症状そのものがストレスとなって、より悪化するというような悪循環を防ぐことが大切です。

また、自律神経が整うことで耳鳴りが改善される可能性があります。

音響療法

自分でできる音響療法として、音楽やラジオなど積極的に音を聞く方法があります。音の聞き流しをすることで他の音に意識が向き、耳鳴りを感じにくくなります。

POINT!

●静かな環境は耳鳴りを増長する可能性があるため、音がある環境を作る。

●耳鳴りに慣れるため、単一ではなく多くの音に囲まれる環境を作る。

生活習慣の改善

生活習慣が乱れると精神的なストレスがたまり、自律神経が乱れる原因になります。また、身体的な影響として血流障害が発生し、耳鳴りや頭痛などの原因になります。

POINT!

●規則正しい生活をする。

●リラックスした状態で眠る。

●軽い運動や入浴で体を温める。

●趣味やスポーツでストレスを発散させる。

この記事を書いたスタッフ

企画部 毛利

30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪

ある日突然聞こえる「キーン」や「ジーン」などの音。

いわゆる「耳鳴り」は、耳の病気の中でもよくみられる症状のひとつです。

今すぐ生命の危険を伴うものはほとんどありませんが、日常生活に支障をきたすだけでなく、重大な病気が隠れていることも。

症状に気付いたら、早めの検査で原因を突き止め、適切な治療を行いましょう。

急増する聴覚障がい

耳鳴りが起こる原因は、ほとんどの場合、難聴が背景にあります。

高齢者人口の増大や若者のイヤホン・ヘッドホン難聴などで世界的に聴覚障害に苦しむ人が増えており、2050年には現在の倍にまで達すると考えられています。

聴覚障害-推移.png

耳鳴りの種類

実際にはない音が聞こえるものを、耳鳴りといいます。

耳鳴りは大きく以下の2種類に分けられます。

自覚的耳鳴(じめい)

本人だけが音を感じる耳鳴り。内耳の蝸牛(鼓膜などから伝わった音の振動を電気信号に変える器官)や脳にある聴覚中枢の感覚器や、神経の障害により起こる。

耳鳴りの仕組み.png

他覚的耳鳴

体内に音源がある耳鳴り。耳周囲の血流の異常が原因で、本人だけでなく、第三者にも音を聞き取ることができる。他覚的耳鳴は稀な耳鳴りで、主なものは以下の2種類がある。

血管性耳鳴(拍動性耳鳴)

「ドクンドクン」「ザーザー」など脈拍に連動した雑音が特徴。

筋性耳鳴

耳周囲の筋肉の収縮リズムの異変が原因。「カチカチ」というような硬い機械的なクリック音が聞こえるのが特徴。

耳鳴り音のタイプから考えられる原因

耳鳴りにはいくつかのタイプがあり、発症原因によって音に特徴があります。

type1
高音の耳鳴り(「キーン」「ピー」)

金属音や電子音のような擬音で表現され、耳を塞ぐと音が大きく聞こえる。明確な原因が不明なものも多く、できるだけ早く(症状が現れてから2週間以内)に治療を開始しないと、聴力が回復しない場合があるので、すぐに受診しましょう。

考えられる病気
突発性難聴・メニエール病・聴神経腫瘍・老人性難聴・音響外傷・薬剤性難聴・自律神経失調症
type2
重低音の耳鳴り(「ブーン」「ボー」「ゴォー」「ザー」)

耳が詰まったような感覚(閉そく感)があり、耳を塞いでみると、音が小さく感じる。肩や首の凝りなど一過性の身体異常やストレスなどが原因の場合も多く、高音の耳鳴りよりも危険性は少ない。

考えられる病気
低音障害型感音難聴・メニエール病・中耳炎・耳管狭窄・肩や首の凝り・疲労・ストレス・急な気圧の変化
type3
不定期に聞こえる耳鳴り
(「ブクブク」「ポコポコ」「グググ」「コツコツ」)

耳の周りや耳小骨に付いている筋肉のけいれんによって音が発生する。

type4
乾いた音の耳鳴り(「ガサガサ」「ゴソゴソ」)

耳の奥にある耳垢や、虫が耳に入った場合などに聞こえる。

type5
持続する拍動性の耳鳴り
(「シャー」「ジョー」「ドクドク」「ドコドコ」)

脳や心臓と繋がっている血管に異常が起こっている可能性がある。特に、「ドクドク」などの心臓の音と一緒に聞こえる拍動性の耳鳴りは重大な疾患の可能性が高いため、脳神経外科・循環器内科などで精密検査(MRI検査など)を受ける必要がある。

考えられる病気
脳血管疾患・心疾患
自分で軽減する方法

耳鳴りの症状そのものがストレスとなって、より悪化するというような悪循環を防ぐことが大切です。

また、自律神経が整うことで耳鳴りが改善される可能性があります。

音響療法

自分でできる音響療法として、音楽やラジオなど積極的に音を聞く方法があります。音の聞き流しをすることで他の音に意識が向き、耳鳴りを感じにくくなります。

POINT!

●静かな環境は耳鳴りを増長する可能性があるため、音がある環境を作る。

●耳鳴りに慣れるため、単一ではなく多くの音に囲まれる環境を作る。

生活習慣の改善

生活習慣が乱れると精神的なストレスがたまり、自律神経が乱れる原因になります。また、身体的な影響として血流障害が発生し、耳鳴りや頭痛などの原因になります。

POINT!

●規則正しい生活をする。

●リラックスした状態で眠る。

●軽い運動や入浴で体を温める。

●趣味やスポーツでストレスを発散させる。

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