健康コラム
健康コラム
この記事を書いたスタッフ
企画部 毛利
30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪
多くの人が悩んでいる便秘。
放っておくと、不調が続いて日常生活に支障をきたすばかりか、大きな病気の引き金になることも。
一口に便秘といっても、状態は人それぞれ。
自分のタイプを知って適切に対処することが大切です。
近年の研究によれば、便秘によって心疾患や脳血管疾患のリスクが高まることがわかっています。
4日に1回以下しか排便しない人は、1日1回以上排便する人に比べて、狭心症・心筋梗塞で死亡する危険性が1.45倍、脳卒中で死亡する危険性が2.19倍にもなるのです。
便秘とは、便を体外へ十分に出し切れない状態のこと。
「何日間に一回しか排便がないと便秘」といったような明確な基準はなく、体内の便をスッキリと排出できているかどうかが判断のポイントです。
次のような症状が続く場合は早めの改善を意識しましょう。
●排便が少なくなった
●お腹が張って苦しい
●排便してもスッキリしない
●オナラがよく出る
●便意はあるけど排便できない
●吐き気がある
●お腹が痛い
●食欲がない
次のような症状が出ている場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
●発熱
●ひどい腹痛、嘔吐
●血便、便の色の異常(タール状や粘液性の便も)
●足の付け根、おへそなどが盛り上がっている
便秘の原因は、大きく4種類に分類されます。
症状に合った対処をするためにも、自分の便秘の種類を把握しましょう。
腸閉塞(イレウス)、大腸がん、腸管癒着などで腸管が狭くなるなど、物理的な障害によって便が通りにくくなることで起こる。血便、激しい腹痛、嘔吐などを伴う場合はすぐに病院の診察を受けてください。
甲状腺機能低下症や副甲状腺機能亢進症、糖尿病合併症など、ホルモンや神経の働きの異常により腸管のぜん動運動が弱くなることで起こる。
抗うつ薬、抗コリン薬(ぜん息や前立腺肥大症などの薬)、せき止め薬などの副作用でぜん動運動が抑えられることで起こる。
最も多いタイプの便秘で三種類に分けられる。大腸や直腸の働きが低下することで起こる。
●弛緩性便秘
腸管の緊張がゆるんで、ぜん動運動が低下して便を送り出す力が弱くなるため、大腸内の便が長く留まって過剰に水分が吸収されて硬くなる。
●痙攣性便秘
大腸の一部が痙攣してぜん動運動が不規則になり、スムーズに便が運ばれなくなる。腸の動きが悪くなるため、便秘と下痢を交互に繰り返すことが多い。
●直腸性便秘
通常、大腸から直腸に便が送られると神経刺激が大脳に伝わり、便意を感じる排便反射が起こるが、神経が鈍くなることで便意を感じなくなり、腸内に便が長くとどまってしまう。高齢者や寝たきりの人、痔や恥ずかしさなどの理由で排便を我慢する人に多い。
便秘の原因はストレスや生活習慣、筋力の低下、大腸のぜん動運動の低下など実にさまざま。
運動や食事、生活習慣の見直しでなかなか改善しない場合は、我慢をせず適切な医薬品を服用し、慢性化を防ぎましょう。
便秘治療に使われる下剤は、作用メカニズムによって主に4種類に分けられます。
同じ種類の下剤を連用すると、精神的な依存や腸の筋力低下などから、習慣性になったり、効きにくくなったりするため、作用の異なる下剤に変えたり、徐々に減量することが大切です。
また、防風通聖散、カンゾウなどの漢方や、腸内環境のバランスを整えて便秘・軟便の両方の症状を改善する乳酸菌やビフィズス菌を使った整腸剤などもおすすめです。
この記事を書いたスタッフ
企画部 毛利
30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪
多くの人が悩んでいる便秘。
放っておくと、不調が続いて日常生活に支障をきたすばかりか、大きな病気の引き金になることも。
一口に便秘といっても、状態は人それぞれ。
自分のタイプを知って適切に対処することが大切です。
近年の研究によれば、便秘によって心疾患や脳血管疾患のリスクが高まることがわかっています。
4日に1回以下しか排便しない人は、1日1回以上排便する人に比べて、狭心症・心筋梗塞で死亡する危険性が1.45倍、脳卒中で死亡する危険性が2.19倍にもなるのです。
便秘とは、便を体外へ十分に出し切れない状態のこと。
「何日間に一回しか排便がないと便秘」といったような明確な基準はなく、体内の便をスッキリと排出できているかどうかが判断のポイントです。
次のような症状が続く場合は早めの改善を意識しましょう。
●排便が少なくなった
●お腹が張って苦しい
●排便してもスッキリしない
●オナラがよく出る
●便意はあるけど排便できない
●吐き気がある
●お腹が痛い
●食欲がない
次のような症状が出ている場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
●発熱
●ひどい腹痛、嘔吐
●血便、便の色の異常(タール状や粘液性の便も)
●足の付け根、おへそなどが盛り上がっている
便秘の原因は、大きく4種類に分類されます。
症状に合った対処をするためにも、自分の便秘の種類を把握しましょう。
腸閉塞(イレウス)、大腸がん、腸管癒着などで腸管が狭くなるなど、物理的な障害によって便が通りにくくなることで起こる。血便、激しい腹痛、嘔吐などを伴う場合はすぐに病院の診察を受けてください。
甲状腺機能低下症や副甲状腺機能亢進症、糖尿病合併症など、ホルモンや神経の働きの異常により腸管のぜん動運動が弱くなることで起こる。
抗うつ薬、抗コリン薬(ぜん息や前立腺肥大症などの薬)、せき止め薬などの副作用でぜん動運動が抑えられることで起こる。
最も多いタイプの便秘で三種類に分けられる。大腸や直腸の働きが低下することで起こる。
●弛緩性便秘
腸管の緊張がゆるんで、ぜん動運動が低下して便を送り出す力が弱くなるため、大腸内の便が長く留まって過剰に水分が吸収されて硬くなる。
●痙攣性便秘
大腸の一部が痙攣してぜん動運動が不規則になり、スムーズに便が運ばれなくなる。腸の動きが悪くなるため、便秘と下痢を交互に繰り返すことが多い。
●直腸性便秘
通常、大腸から直腸に便が送られると神経刺激が大脳に伝わり、便意を感じる排便反射が起こるが、神経が鈍くなることで便意を感じなくなり、腸内に便が長くとどまってしまう。高齢者や寝たきりの人、痔や恥ずかしさなどの理由で排便を我慢する人に多い。
便秘の原因はストレスや生活習慣、筋力の低下、大腸のぜん動運動の低下など実にさまざま。
運動や食事、生活習慣の見直しでなかなか改善しない場合は、我慢をせず適切な医薬品を服用し、慢性化を防ぎましょう。
便秘治療に使われる下剤は、作用メカニズムによって主に4種類に分けられます。
同じ種類の下剤を連用すると、精神的な依存や腸の筋力低下などから、習慣性になったり、効きにくくなったりするため、作用の異なる下剤に変えたり、徐々に減量することが大切です。
また、防風通聖散、カンゾウなどの漢方や、腸内環境のバランスを整えて便秘・軟便の両方の症状を改善する乳酸菌やビフィズス菌を使った整腸剤などもおすすめです。