健康コラム

2025年04月07日
【なるほど健康知識4月号】自分ではわからない!?気になる「体臭」
健康コラム
2025年04月07日
【なるほど健康知識4月号】自分ではわからない!?気になる「体臭」

この記事を書いたスタッフ

企画部 毛利

30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪

男性・女性ともに共通の悩みである体の臭い。

体臭と一口にいっても、汗をかいたとき、特定の食事をしたとき、生活リズムが乱れているときなど、その種類はさまざまです。

時には体臭を気にし過ぎるあまり、「相手が自分の体臭を不快に思っているかも」と不安になり、コミュニケーションに影響が出てしまうことも。

体臭の原因を特定し、適切なケアを行いましょう。

臭いは自分で気づけない!?

多くの企業や民間調査会社が実施している臭いに関する調査によると、他人の臭いが気になる人は8割~9割にもなることが分かっています。

ところが、自分の体臭に気づいている人は女性でも約7割、男性ではたったの三割ほど。

その中で、臭いに関して指摘されたことのある人はわずかに2割しかいません。

そのため、自分の体臭に気づいていても、毎日対策しているという人は半数以下で、まったく何もしていない人も多いのが現状です。

体臭が気になる割合.png

臭いの原因

皮膚には、皮膚に潤いを与え保護する皮脂腺と、体温を調節する汗腺があり、さまざまな雑菌(皮膚常在菌)も付着しています。

皮脂や汗は、実は分泌直後はほぼ無臭です。

皮膚常在菌がこれらに含まれる脂質やタンパク質、アミノ酸などを酸化・分解することで、不快な臭いを発するのです。

体臭のメカニズム.png

汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、それぞれ含まれる成分が異なります。

そのため、わき、足の裏、頭皮など体の部位によって臭いの材料が異なり、部位によって発生する臭いが変わります。

汗腺の種類.png

臭いの種類

体臭には大きく表面反応由来・皮脂腺由来・血液由来の3種類があります。

表面反応由来は、皮膚常在菌などの作用によるもので、汗臭やミドル脂臭、加齢臭などがその代表です。

皮脂腺由来は、皮脂腺の分泌物(酢酸など)から発生する体臭で、主にすっぱい臭いを発します。

血液由来は、血中を流れている臭いの成分が揮発して体臭となるもので、アセトンが主成分のダイエット臭やアンモニアが主成分の疲労臭などがあります。

体臭の由来.png

特徴的な臭いとしては、以下のようなものがあります。

① ストレス臭
緊張によってストレスを感じると発生する臭い。男女問わず幅広い年齢層にみられる。
② キャベツ臭
腸内環境の悪化や肝機能低下などが原因で発生する、生ごみのような口臭。
③ まくら臭(ミドル脂臭)
30~40代の中年男性に多くみられる脂っぽい臭い。ジアセチルと呼ばれる成分が原因で、主に頭から首のうしろにかけて発生し、まくらの臭いの元にもなる。
④ 早期加齢臭
皮脂の分泌が盛んな20~30代の男性を中心に、主に首や胸、背中から劣化した油のような臭いを放つ。油や糖質の過剰摂取などが原因で発生する。
⑤ 加齢臭
皮脂が酸化することで発生する、ネギのような臭い。ノネナールと呼ばれるニオイ物質が原因で、男女問わず40~50代以降にみられる。
⑥ 酸っぱい臭い
肝機能の低下や糖質不足などが原因で、口や皮膚からアンモニア臭や、リンゴが腐ったようなケトン臭などの酸っぱい臭いが発生する。

体臭は病気の発生を知らせるサイン。

それまでと違う体臭を強く感じるようになったら医師に相談しましょう。

病気毎の臭い.png

体臭の予防と対策

一般的に体臭を防止するポイントとして、以下の5つの方法があります。

制汗

制汗剤・デオドランドなど

汗の分泌そのものを抑える。

殺菌・防臭

薬用せっけんなど

皮膚常在菌を殺菌して分解臭の発生を抑える。

抗酸化

ビタミンEを含む化粧品など

皮脂の酸化を抑える。

消臭

消臭剤スプレーなど

発生してしまった臭いを金属酸化物などで物理的化学的に吸着する。

マスキング

香料など

香りで体臭を覆う。

また、毎日入浴して雑菌のエサとなる皮脂や垢などの汚れを落とし、肌を清潔に保ちましょう。

スポンジでごしごし洗うと肌を傷つけて菌の繁殖を促進してしまう可能性があるため、手で優しく丁寧に洗いましょう。

洗うポイント.png

この記事を書いたスタッフ

企画部 毛利

30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪

男性・女性ともに共通の悩みである体の臭い。

体臭と一口にいっても、汗をかいたとき、特定の食事をしたとき、生活リズムが乱れているときなど、その種類はさまざまです。

時には体臭を気にし過ぎるあまり、「相手が自分の体臭を不快に思っているかも」と不安になり、コミュニケーションに影響が出てしまうことも。

体臭の原因を特定し、適切なケアを行いましょう。

臭いは自分で気づけない!?

多くの企業や民間調査会社が実施している臭いに関する調査によると、他人の臭いが気になる人は8割~9割にもなることが分かっています。

ところが、自分の体臭に気づいている人は女性でも約7割、男性ではたったの三割ほど。

その中で、臭いに関して指摘されたことのある人はわずかに2割しかいません。

そのため、自分の体臭に気づいていても、毎日対策しているという人は半数以下で、まったく何もしていない人も多いのが現状です。

体臭が気になる割合.png

臭いの原因

皮膚には、皮膚に潤いを与え保護する皮脂腺と、体温を調節する汗腺があり、さまざまな雑菌(皮膚常在菌)も付着しています。

皮脂や汗は、実は分泌直後はほぼ無臭です。

皮膚常在菌がこれらに含まれる脂質やタンパク質、アミノ酸などを酸化・分解することで、不快な臭いを発するのです。

体臭のメカニズム.png

汗腺にはエクリン腺とアポクリン腺の2種類があり、それぞれ含まれる成分が異なります。

そのため、わき、足の裏、頭皮など体の部位によって臭いの材料が異なり、部位によって発生する臭いが変わります。

汗腺の種類.png

臭いの種類

体臭には大きく表面反応由来・皮脂腺由来・血液由来の3種類があります。

表面反応由来は、皮膚常在菌などの作用によるもので、汗臭やミドル脂臭、加齢臭などがその代表です。

皮脂腺由来は、皮脂腺の分泌物(酢酸など)から発生する体臭で、主にすっぱい臭いを発します。

血液由来は、血中を流れている臭いの成分が揮発して体臭となるもので、アセトンが主成分のダイエット臭やアンモニアが主成分の疲労臭などがあります。

体臭の由来.png

特徴的な臭いとしては、以下のようなものがあります。

① ストレス臭
緊張によってストレスを感じると発生する臭い。男女問わず幅広い年齢層にみられる。
② キャベツ臭
腸内環境の悪化や肝機能低下などが原因で発生する、生ごみのような口臭。
③ まくら臭(ミドル脂臭)
30~40代の中年男性に多くみられる脂っぽい臭い。ジアセチルと呼ばれる成分が原因で、主に頭から首のうしろにかけて発生し、まくらの臭いの元にもなる。
④ 早期加齢臭
皮脂の分泌が盛んな20~30代の男性を中心に、主に首や胸、背中から劣化した油のような臭いを放つ。油や糖質の過剰摂取などが原因で発生する。
⑤ 加齢臭
皮脂が酸化することで発生する、ネギのような臭い。ノネナールと呼ばれるニオイ物質が原因で、男女問わず40~50代以降にみられる。
⑥ 酸っぱい臭い
肝機能の低下や糖質不足などが原因で、口や皮膚からアンモニア臭や、リンゴが腐ったようなケトン臭などの酸っぱい臭いが発生する。

体臭は病気の発生を知らせるサイン。

それまでと違う体臭を強く感じるようになったら医師に相談しましょう。

病気毎の臭い.png

体臭の予防と対策

一般的に体臭を防止するポイントとして、以下の5つの方法があります。

制汗

制汗剤・デオドランドなど

汗の分泌そのものを抑える。

殺菌・防臭

薬用せっけんなど

皮膚常在菌を殺菌して分解臭の発生を抑える。

抗酸化

ビタミンEを含む化粧品など

皮脂の酸化を抑える。

消臭

消臭剤スプレーなど

発生してしまった臭いを金属酸化物などで物理的化学的に吸着する。

マスキング

香料など

香りで体臭を覆う。

また、毎日入浴して雑菌のエサとなる皮脂や垢などの汚れを落とし、肌を清潔に保ちましょう。

スポンジでごしごし洗うと肌を傷つけて菌の繁殖を促進してしまう可能性があるため、手で優しく丁寧に洗いましょう。

洗うポイント.png

記事カテゴリ