健康コラム
健康コラム


この記事を書いたスタッフ
企画部 毛利
30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪
立ちくらみやめまいといったイメージが強い貧血。
実際は疲労感や倦怠感など症状もさまざまで、性別に関係なく発症します。
特に、体内の鉄分が汗とともに流れ出たり、夏バテで食事量の減少する夏場こそ要注意。
早めに気づいて、適切な対処を行いましょう。
女性特有の健康課題とされることの多い貧血。
厚生労働省の令和元年国民健康・栄養調査によれば、実は女性の13.5%、男性でも10.8%が貧血の基準に当てはまります。
また、基準は超えているものの、体内の鉄が不足している隠れ貧血も多く、特に、月経のある20代~40代女性の6割以上、幼児でも約半数が「鉄」不足の状態なのです。
貧血とは、赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減少した状態のこと。
WHOの定義では、年齢や性別によって下記のヘモグロビン(Hb)濃度を下回る場合を貧血としています。
ヘモグロビンは、酸素を体のすみずみにまで運搬するという大切な働きをしているため、減少すると全身が酸素不足になり、さまざまな不調があらわれます。
貧血の原因は、貧血が生じる仕組みにより、大きく次の3種類に分類されます。
最も一般的な貧血。
鉄分が不足し、赤血球を作るためのヘモグロビンが不足する。
- 鉄分の摂取不足
- 鉄の吸収障害(胃酸過多、セリアック病など)
- 妊娠中の鉄分需要の増加
- 過多月経などによる過剰な出血
- 消化器疾患(胃潰瘍や大腸がんなど)による慢性的な出血
ビタミンB12が不足し、正常な赤血球が作れなくなる。
高齢者やベジタリアンの人に多く見られる。
- ビタミンB12の摂取不足(肉や魚、乳製品)
- 胃や腸の病気(胃切除や胃酸分泌の低下など)
- 腸内細菌による吸収障害(悪玉菌の過剰など)
葉酸(ビタミンB9)が不足し、赤血球の形成に支障をきたす。
妊婦やアルコール依存症者に多く見られる。
- 葉酸の摂取不足(緑の葉野菜、果物など)
- 妊娠中の葉酸需要の増加
- アルコールや薬の影響による吸収阻害
慢性疾患が原因となる貧血。
体内の炎症が赤血球の生成を妨げたり、Hb合成に必要な鉄の利用を低下させたりするために発生。
- 慢性の炎症や感染症(関節リウマチや結核など)
- 腎臓病やがん
- 慢性肝疾患
赤血球が早期に壊れてしまうことが原因で発生。
溶血により、赤血球が破壊される速度が生成速度を上回るため、貧血になる。
- 遺伝的要因(赤血球の構造異常など)
- 自己免疫疾患(自己抗体が赤血球を破壊)
- 薬物や感染症などによる赤血球の破壊
骨髄での血液細胞(赤血球、白血球、血小板)の生成が低下し、赤血球の不足が起こる。
- 自己免疫反応(自己免疫性再生不良性貧血)
- 放射線や化学療法による骨髄抑制
- ウイルス感染(肝炎ウイルスやHIVなど)
貧血予防の基本は「鉄対策」です。
鉄の吸収率は低く、吸収・排出ともに一日にわずか1~2mg程度。
一日三回の食事で、一日の必要摂取量10mgを目標にしましょう。
また、食品に含まれる鉄は、ヘム鉄と非ヘム鉄に分けられます。
貧血気味の場合は、吸収率の高いヘム鉄を十分とるように心がけましょう。
① たんぱく質も十分に摂る
たんぱく質は赤血球やヘモグロビンの材料となるため、鉄と同様に大切です。
② ビタミンCを組み合わせる
ビタミンCは非ヘム鉄を吸収しやすい形に変えるのを助けます。
③ 調理方法を工夫する
鉄製の調理器具(フライパンや鉄瓶など)を使うと、微量の鉄を補えます。
④ タンニンの少ない飲み物にする
緑茶やコーヒーのタンニンは鉄の吸収を阻害します。


この記事を書いたスタッフ
企画部 毛利
30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪
立ちくらみやめまいといったイメージが強い貧血。
実際は疲労感や倦怠感など症状もさまざまで、性別に関係なく発症します。
特に、体内の鉄分が汗とともに流れ出たり、夏バテで食事量の減少する夏場こそ要注意。
早めに気づいて、適切な対処を行いましょう。
女性特有の健康課題とされることの多い貧血。
厚生労働省の令和元年国民健康・栄養調査によれば、実は女性の13.5%、男性でも10.8%が貧血の基準に当てはまります。
また、基準は超えているものの、体内の鉄が不足している隠れ貧血も多く、特に、月経のある20代~40代女性の6割以上、幼児でも約半数が「鉄」不足の状態なのです。
貧血とは、赤血球に含まれるヘモグロビンの量が減少した状態のこと。
WHOの定義では、年齢や性別によって下記のヘモグロビン(Hb)濃度を下回る場合を貧血としています。
ヘモグロビンは、酸素を体のすみずみにまで運搬するという大切な働きをしているため、減少すると全身が酸素不足になり、さまざまな不調があらわれます。
貧血の原因は、貧血が生じる仕組みにより、大きく次の3種類に分類されます。
最も一般的な貧血。
鉄分が不足し、赤血球を作るためのヘモグロビンが不足する。
- 鉄分の摂取不足
- 鉄の吸収障害(胃酸過多、セリアック病など)
- 妊娠中の鉄分需要の増加
- 過多月経などによる過剰な出血
- 消化器疾患(胃潰瘍や大腸がんなど)による慢性的な出血
ビタミンB12が不足し、正常な赤血球が作れなくなる。
高齢者やベジタリアンの人に多く見られる。
- ビタミンB12の摂取不足(肉や魚、乳製品)
- 胃や腸の病気(胃切除や胃酸分泌の低下など)
- 腸内細菌による吸収障害(悪玉菌の過剰など)
葉酸(ビタミンB9)が不足し、赤血球の形成に支障をきたす。
妊婦やアルコール依存症者に多く見られる。
- 葉酸の摂取不足(緑の葉野菜、果物など)
- 妊娠中の葉酸需要の増加
- アルコールや薬の影響による吸収阻害
慢性疾患が原因となる貧血。
体内の炎症が赤血球の生成を妨げたり、Hb合成に必要な鉄の利用を低下させたりするために発生。
- 慢性の炎症や感染症(関節リウマチや結核など)
- 腎臓病やがん
- 慢性肝疾患
赤血球が早期に壊れてしまうことが原因で発生。
溶血により、赤血球が破壊される速度が生成速度を上回るため、貧血になる。
- 遺伝的要因(赤血球の構造異常など)
- 自己免疫疾患(自己抗体が赤血球を破壊)
- 薬物や感染症などによる赤血球の破壊
骨髄での血液細胞(赤血球、白血球、血小板)の生成が低下し、赤血球の不足が起こる。
- 自己免疫反応(自己免疫性再生不良性貧血)
- 放射線や化学療法による骨髄抑制
- ウイルス感染(肝炎ウイルスやHIVなど)
貧血予防の基本は「鉄対策」です。
鉄の吸収率は低く、吸収・排出ともに一日にわずか1~2mg程度。
一日三回の食事で、一日の必要摂取量10mgを目標にしましょう。
また、食品に含まれる鉄は、ヘム鉄と非ヘム鉄に分けられます。
貧血気味の場合は、吸収率の高いヘム鉄を十分とるように心がけましょう。
① たんぱく質も十分に摂る
たんぱく質は赤血球やヘモグロビンの材料となるため、鉄と同様に大切です。
② ビタミンCを組み合わせる
ビタミンCは非ヘム鉄を吸収しやすい形に変えるのを助けます。
③ 調理方法を工夫する
鉄製の調理器具(フライパンや鉄瓶など)を使うと、微量の鉄を補えます。
④ タンニンの少ない飲み物にする
緑茶やコーヒーのタンニンは鉄の吸収を阻害します。


