健康コラム
健康コラム
この記事を書いたスタッフ
企画部 毛利
30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪
季節の変わり目は、身体が気候の変化に追いつかず、寒さで筋肉が硬くなっていることが多いため、ケガや事故の多い時期。
急な負荷がかからないように注意するのはもちろんですが、いざという時のために正しい手当てを学びましょう。
外傷とは、転んだり切ったりして、外からの力で皮膚が削れたり裂けたりすることで組織・臓器が損傷することをいいます。
軽い傷の場合、自然治癒力により、特に問題なくすぐに治ります。
外傷の原因、外傷時の創部状態によって、次の五種類に分類されます。
鋭利なもので切れた傷で出血が多く、傷の深さや出血の程度に合わせた止血が必要。
一般的にはまわりの組織の損傷は軽度で、縫うことで早くに治すことが可能。
皮膚表面のごく浅い範囲の損傷で、傷跡の残らないことがほとんど。
創部の洗浄が不十分な場合、異物が残り刺青となることも。
皮膚が裂けるようにできた傷で出血もあり、感染を起こしやすいため、応急手当てのあと医師の診断が必要。
傷口は小さく出血も少ないが、皮下深くに細菌が入って化膿することもあるので注意が必要。
器具の先端などの異物が傷の中で折れて残ってしまい、摘出が必要になる場合も。
動物などに咬まれた傷で、歯に付着した雑菌が体内に押し込められるため、感染の頻度が最も高い。
十分な洗浄、抗菌薬の投与、破傷風の予防注射などが必要。
傷は、はじめ痛みますが、たいていは1日たつと痛みが軽くなります。
通常、皮膚が持つ自然治癒力によって、傷のまわりに細菌が存在しても感染は起こりません。
しかし、傷口が泥などで汚れたまま時間が経つと、細菌感染を引き起こします。
ケガをした翌日以降に痛みが強くなってきたら、多くの場合、感染の最初の徴候です。
いったん感染すると、傷の治りが遅くなるだけでなく、周辺の部位に感染が広がります。
体の抵抗力が低下していると、細菌が全身に回って敗血症といった全身の疾患につながり、死に至る場合もあります。
消毒はむしろ傷口の治りを悪くさせるため不要であり、傷口を十分洗い流すことがなにより重要です。
また、傷口を乾燥させず、かさぶたを作らないほうがきれいに治ります。
細菌の数が少ないと感染は起こりませんが、土や砂といった栄養分があると、細菌は一気に数千倍に増殖します。
水道水は塩素消毒してあるため、傷を洗い流すのに最適です。
傷口に染み出る体液には、組織の修復と再生を促す成分がたくさん入っています。
傷を乾かすと、体液が渇いて「かさぶた」となり、感染の原因に。
また、傷が空気にふれると皮下神経が刺激され、痛みが強まります。
被覆剤(キズパワーパッドなど)で覆うと、体液が乾かず皮下神経を保護できるため、傷の治癒が促進し痛みが軽減します。
消毒液は細菌のみならず正常な組織まで破壊してしまうため、痛みがでます。
ケガした直後は、細菌はとても少なく、感染が成立していないため、消毒する必要がありません。
傷口の腫れや赤み、痛みがどんどん強くなる時は、傷口の感染が疑われます。
また、痛みがなくとも以下のような場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
●傷の長さが約8ミリメートル以上の場合や、傷が深く傷口が開いている場合
●顔面に傷がある場合
●出血が自然に止まらない場合や、圧迫しても数分以内に止まらない場合
●傷口より先の部位にしびれや動かしにくさを感じたり、感覚がない場合
●すり傷が深い、または傷の中の泥や破片を取り除くのが難しい場合
●刺し傷、特に傷口に異物が入り込んでいる可能性が高い場合
●かみ傷(動物や人に咬まれた傷)、傷が深い・大きい場合
●下水道やため池など、不衛生な場所でケガをした場合
●ケガをした人が過去5年間に破傷風の予防接種を受けていない場合
この記事を書いたスタッフ
企画部 毛利
30歳を過ぎてから、なぜか年齢とともにますますアクティブに! 登山、マラソン、バイクツーリング……などなど、仕事も趣味も全力で楽しみます♪
季節の変わり目は、身体が気候の変化に追いつかず、寒さで筋肉が硬くなっていることが多いため、ケガや事故の多い時期。
急な負荷がかからないように注意するのはもちろんですが、いざという時のために正しい手当てを学びましょう。
外傷とは、転んだり切ったりして、外からの力で皮膚が削れたり裂けたりすることで組織・臓器が損傷することをいいます。
軽い傷の場合、自然治癒力により、特に問題なくすぐに治ります。
外傷の原因、外傷時の創部状態によって、次の五種類に分類されます。
鋭利なもので切れた傷で出血が多く、傷の深さや出血の程度に合わせた止血が必要。
一般的にはまわりの組織の損傷は軽度で、縫うことで早くに治すことが可能。
皮膚表面のごく浅い範囲の損傷で、傷跡の残らないことがほとんど。
創部の洗浄が不十分な場合、異物が残り刺青となることも。
皮膚が裂けるようにできた傷で出血もあり、感染を起こしやすいため、応急手当てのあと医師の診断が必要。
傷口は小さく出血も少ないが、皮下深くに細菌が入って化膿することもあるので注意が必要。
器具の先端などの異物が傷の中で折れて残ってしまい、摘出が必要になる場合も。
動物などに咬まれた傷で、歯に付着した雑菌が体内に押し込められるため、感染の頻度が最も高い。
十分な洗浄、抗菌薬の投与、破傷風の予防注射などが必要。
傷は、はじめ痛みますが、たいていは1日たつと痛みが軽くなります。
通常、皮膚が持つ自然治癒力によって、傷のまわりに細菌が存在しても感染は起こりません。
しかし、傷口が泥などで汚れたまま時間が経つと、細菌感染を引き起こします。
ケガをした翌日以降に痛みが強くなってきたら、多くの場合、感染の最初の徴候です。
いったん感染すると、傷の治りが遅くなるだけでなく、周辺の部位に感染が広がります。
体の抵抗力が低下していると、細菌が全身に回って敗血症といった全身の疾患につながり、死に至る場合もあります。
消毒はむしろ傷口の治りを悪くさせるため不要であり、傷口を十分洗い流すことがなにより重要です。
また、傷口を乾燥させず、かさぶたを作らないほうがきれいに治ります。
細菌の数が少ないと感染は起こりませんが、土や砂といった栄養分があると、細菌は一気に数千倍に増殖します。
水道水は塩素消毒してあるため、傷を洗い流すのに最適です。
傷口に染み出る体液には、組織の修復と再生を促す成分がたくさん入っています。
傷を乾かすと、体液が渇いて「かさぶた」となり、感染の原因に。
また、傷が空気にふれると皮下神経が刺激され、痛みが強まります。
被覆剤(キズパワーパッドなど)で覆うと、体液が乾かず皮下神経を保護できるため、傷の治癒が促進し痛みが軽減します。
消毒液は細菌のみならず正常な組織まで破壊してしまうため、痛みがでます。
ケガした直後は、細菌はとても少なく、感染が成立していないため、消毒する必要がありません。
傷口の腫れや赤み、痛みがどんどん強くなる時は、傷口の感染が疑われます。
また、痛みがなくとも以下のような場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
●傷の長さが約8ミリメートル以上の場合や、傷が深く傷口が開いている場合
●顔面に傷がある場合
●出血が自然に止まらない場合や、圧迫しても数分以内に止まらない場合
●傷口より先の部位にしびれや動かしにくさを感じたり、感覚がない場合
●すり傷が深い、または傷の中の泥や破片を取り除くのが難しい場合
●刺し傷、特に傷口に異物が入り込んでいる可能性が高い場合
●かみ傷(動物や人に咬まれた傷)、傷が深い・大きい場合
●下水道やため池など、不衛生な場所でケガをした場合
●ケガをした人が過去5年間に破傷風の予防接種を受けていない場合